2011年からインターコンチネンタル・ル・マン・カップ/ル・マン・チャレンジに、レベリオン・レーシングがローラ・シャシーにトヨタTMG製RV8K LMエンジンを装着して参戦しているが、2012年からローラ・トヨタの組み合わせのマシンが増え、4台体制になりそうだ。
レベリオン・レーシングのローラが今季から搭載しているトヨタエンジンは、フォーミュラ・ニッポン用RV8Kエンジンをドイツのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)が改良したトヨタRV8K LMという3.4リッターV8エンジン。今季のILMCにはレベリオンから2台体制で参戦している。
12日、ル・マン24時間を運営するACOのホームページに掲載された記事には、「4台のローラ・トヨタが来季ILMCで戦う」というタイトルで、ローラ・カーズのオーナーで、ル・マン24時間でも戦った経験があるマーティン・ビランのインタビューを掲載している。
ビランはこの中で、2012年に向けて聞かれ次のように答えた。
「我々ローラ・カーズは将来に向けて、技術力を維持するよう努力しなければならない。2012年から2013年に向けて、ライバル勢よりも優れたパフォーマンスを我々のカスタマーたちに提供しなければならないからだ」
またビランは、レベリオンとトヨタと組んだLMP1クラスでの活動について、ローラの果たす役割とはどのようなものなのか? という質問に対し、「ローラのカスタマーは、我々の提供するサービスと設備をフルに活用することができる。もちろんF1の技術でさえもだ」と答え、ローラ・トヨタの組み合わせの来季についてという質問について答える形で、ローラ・トヨタが来季のILMCに4台登場することを明らかにした。
「我々は喜んで来季、ローラシャシー専用にトヨタが追加でエンジンを製作することを明らかにしたい」とビラン。
「これにより、2012年のILMCでは4台のローラ・トヨタが走ることになり、ALMSやLMSにも登場する可能性がある。現在これ以上のプランは無いが、我々ローラはこれまでも主要自動車メーカーとともに仕事をし、素晴らしい成績を残している。1989年/1990年のニッサンもそうだし、1980年代のGMともそうだった」