ヴァージンのジェローム・ダンブロジオは、スポンサーマネーの未払いによりシート喪失の危機に立たされている。

　ダンブロジオの母国ベルギーのHet Laatste Nieuws紙は、彼のスポンサーが支払いを渋っているとしており、その代わりとして、カナダ人ドライバーであるロバート・ウィッキンスのスポンサーが早期のF1デビューに向けて準備を整えていることを伝えた。

「そのことについては心配していない。皆は僕がうまくやっていると言っている」とダンブロジオが語ったと、F1SAが伝えている。

　しかし同紙は、ロータス・ルノーGPのボスでダンブロジオをマネジメントするグラビティの代表エリック・ブーリエがこの問題を解決するために、今週木曜にベルギーを訪れる予定だと報じた。
「このような状況を続けていてはならない。ジェロームのスポンサーは約束を果たしていないんだ。一度約束したことは守らなければならないということを人々は理解する必要がある」

「ヴァージンの人たちとも話をしたよ。彼らは我慢を抑えきれないでいる。このまま状況に変化が見られなければ、彼らはジェロームを交代させるとはっきり言っていた」

　レポートによれば、ダンブロジオのスポンサーの滞納額は400万ユーロ（約4億7000万円）とされている。

　ブーリエは、ダンブロジオの後任候補がウィッキンスであることも認めている。彼は、参戦しているフォーミュラ・ルノー3.5シリーズでヴァージンのタイトルスポンサーであるマルシャの支援を受けている。
　ブーリエは、状況を落ち着かせるためにグラビティがスポンサーマネーを肩代わりしたことを明らかにしたが、最終的にはダンブロジオのスポンサーが全額を支払う必要があると警告している。