全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿の決勝レース2で表彰台を獲得したドライバーが、今日のレースについて語った。

●中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)::決勝レース2:優勝
 まずは山本選手におめでとうと言いたいと思います。チームとしてはちょっと残念な部分もありますけど、昨日の予選、今日のレースを戦いきってチャンピオンというのは、その資格があるんじゃないかと思います。

 僕もJPのトラブルとかもあったので素直に喜べるレース展開ではありませんでしたが、今週末は昨年同様厳しい展開の中だったので、そんな中でも勝てたというのは半分くらいは素直に喜びたいと思います。

 今週末は難しいレースでしたね。見てのとおり、最後の雨にはちょっとドキドキしましたが、それも山本選手に比べれば大したものではないですけどね(笑)。

●小暮卓史(NAKAJIMA RACING):決勝レース2:2位
 山本選手、おめでとうございます。僕も十何年、「獲りたい」と思っているチャンピオンですが、後輩にサクサク獲られてしまってちょっとショックです(苦笑)。でも、彼はチャンピオンにふさわしい走りをしたと思います。

 たぶん、今回の鈴鹿で彼といちばん絡んでいるのは僕なんですけど、ここまでバトルのしにくい相手というか、彼を抜いた時に頭の中で「JPはいなくなったから大丈夫だよな……」とか考えて。ここまで人のことを考えて走ったレースはひさびさでしたね(笑)。

 今季、僕たちのチームは開幕戦でエンジンのハーネスが抜けてしまったこともそうですし、レース1でのフューエルのトラブルもそうなんですけど、すべてがうまくまわっていたらチャンピオン争いも残れたと思いますし、もっといい走りもできていたと思います。最近ちょっと運がないので、シリーズでいい成績を残すためにはそういう要素も必要だと思いましたね。

 レース2は良いレースはこびができたのでそこは良かったんですけど、今週末全体を考えるとちょっと不完全燃焼でした。

●山本尚貴(TEAM無限):決勝レース2:3位
 信じられない気持ちです。もちろんチャンピオンを獲りたいと思って今週末臨みましたが、まさか本当にチャンピオンを獲れるとは思いませんでした。レース2はスタートをうまく決めることができたんですが、それ以上に小暮選手のスタートが良くて。インサイドに小暮選手と並んでいきましたが、小暮選手も状況を読んでくれたというか……(笑)。当たらずに1コーナーをクリアできました。

 乾いてきているとは思いましたが、結果的に僕が1周遅らせたのが響いてしまいましたね。判断が難しい状況でしたし、立場もあったんですが、難しかったです。途中ペースも上がらなくて、なかば諦めかけた時もあったんですが、今週末はとにかく「あきらめなくて良かった」というひと言に尽きますね。

 最後はあんな展開が待っていると思わなかったですし、とにかくコース上にステイしなければいけないと思っていたのでドキドキでしたけど、こうして3位表彰台を得ることができ、チャンピオンになれて良かったです。

本日のレースクイーン

七星じゅりあななほしじゅりあ
2025年 / オートサロン
尾林ファクトリー/東京オートサロン2025
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る