ロータスの正規輸入代理店であるエルシーアイ株式会社は10日、都内で発表会を開催。同社代表取締役である高橋一穂氏、ロータスカーズのグループPRマネージャーであるフローレンス・アレスター氏が登壇し、本日より販売を開始するロータス・エヴォーラ400の魅力を説明した。エヴォーラ400はマニュアル車が約1350万円、オートマチック車が約1400万円となっている。

 今年2月のジュネーブモーターショーで公開されたエヴォーラ400は、ロータスの魅力であるハンドリング性とパフォーマンスはそのままに、従来モデルより3分の2以上の装備を一新し、22kgの軽量化も達成。ミッドシップにレイアウトされる3.5リッターV6エンジンには新たに水冷式インタークーラーとスーパーチャージャーが装着され、最高速度は時速300km以上、時速100kmへの加速もわずか4.2秒となっている。また、ロータス本社があるイギリス・ヘセルのテストコースでは、これまでの最速タイムより6秒も速いラップを刻んでおり、“ロータス史上最速”のスーパー・スポーツカーに仕上っている。

 発表会では、ロータス・エヴォーラ400のお披露目に先立ち、高橋取締役が登壇。価格的、パフォーマンス的にエヴォーラ400のライバルはポルシェ911であると述べ、911と比べてもそん色のないレベルまで品質が向上していると自信をみせた。また前回のエヴォーラで大きな遅れが生じた納期についても、ロータス本社から優先的に配車枠を確保できていることを明らかにした。

「性能的に(ポルシェ)911が1番近いライバルになると思いますが、ロータスはミッドシップで操縦性がよく、幸か不幸か台数も少ないため希少価値も高い。周囲の人と同じクルマには乗りたくないという方にはもってこいだと思っています」

 続いて、高橋氏はアレスター氏とともにエヴォーラ400をアンベイル。
お披露目されたエヴォーラ400は同社のエリーゼやエキシージなどと比べ、フロントグリルが拡大されておりどう猛さを感じる顔つき。また、フロントライト部分がフラットに仕上げられていることから、フェラーリやランボルギーニなどもほうふつとさせる印象となっている。

 その後、発表会ではアレスター氏がロータスはレーシングカーを購入したいという要望に応える形で創立された会社であること、創立当時からロータスのクルマは乗り心地とハンドリングにこだわり、軽量化とピュアなドライビングを追求していること、モータースポーツ活動にも重点を置いていることなどを説明し、生粋のスポーツカーメーカーであることを改めて強調。最新モデルであるエヴォーラ400はロータス史上最も『軽く』、『速く』、『俊敏な』クルマであると魅力を説明した。

「エヴォーラ400はへセルのテストコースで1分31秒というラップタイムを記録しています。これは従来モデルより6秒も速いもの。また、ブレーキ周りも一新し、これまでより5%停止距離を短くすると同時に、ピーク時の温度を620℃に抑えることに成功しました。また、4種類設定されている走行モードを変更することで、ドリフト走行なども可能となっています」

「また、パワートレインには新しくスーパーチャージャーを装着しました。ターボではなくスーパーチャージャーを選択した理由はレスポンスが優れているからです。加えて、水冷式インタークーラーを装着したことで冷却性能と吸気効率が向上し、出力は406馬力まで上昇しています」

 アレスター氏はそのほか、スポーツカーとしての性能向上に加え、シャシーデザインを一新したことで乗降性が改善し、ドライバーの足元や後部座席などの室内空間も広がったことなどを説明した。

 すでにお気づきかもしれないが、エルシーアイ株式会社の高橋取締役は、スーパーGT300クラスでシンティアム・アップル・ロータスをドライブする、あの高橋一穂。そのため、発表会会場にはパートナーを務める加藤寛規や濱口弘、シンティアム・アップル・ロータスのチーフエンジニアである渡邊信太郎も来場しており、お披露目されたエヴォーラ400に熱い視線を送っていた。

 発表会ではそのほか、2016年4月17日に富士スピードウェイでジャパン・ロータスデー2016を開催すること、詳細は未定だが、ロータスカップ2016のシリーズ1戦が9月にツインリンクもてぎで開催される世界ツーリングカー選手権(WTCC)に組み込まれることが発表された。また、ロータス・エヴォーラMCで参戦しているスーパーGTにおいても、今後エヴォーラ400のPRを強化していく予定であることも明らかにされている。

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