インディ500が開幕して走行3日目となるはずだった月曜日は、雨のためにインディカーは一切走ることができなかった。午後2時半、スピードウェイはコースの閉鎖をアナウンスした。ルーキーの佐藤琢磨は、インディでの初めての“レインド・アウト”デーを経験することとなってしまった。

インディ500 5月17日(月)
「天気ばかりは仕方がないですが、昨日やれなかったこともあるし、
ちょっと不安ですね。明日走れるといいのですが」

Q:今日は予報どおり雨になってしまい、まったく走ることのできない1日でした。
琢磨:こればっかりは仕方ないですよね。

Q:何をしていましたか?
琢磨:午前中はトレーニングに行きました。チームとのミーティングがある予定だったんですけど、「特に行く必要ないよね」ってことでお昼からサーキットに来て、いろいろ話をして……という感じでした。

Q:トレーニングはどこで? 泊まっている近くのジムとか?
琢磨:そうです。

Q:サーキットの中にもありますよね?
琢磨:それはまだ知らないですね。

Q:プラクティスが1週間も続くっていうのは、他のカテゴリーにはありません。こういう時のトレーニングは、どういうスケジュールでやるべき、あるいは、やりたいと考えているものなんでしょうか?
琢磨:今日、もしサーキットを走れていればトレーニングをする必要はなかったんですけど、今日は走らなかったので。もっとも、体を作り上げて行くようなトレーニングじゃなくて、ちょっと体を動かすというような、コンディショニング的なものをやるんですけどね。

Q:今年が初めてなので不明の部分もあると思いますが、雨で1日流れてしまったことで、チームとしての計画が変わったという話はすでに出ていますか?
琢磨:週末に向けてかなりいろいろなことを、凝縮してやってかないといけないと思います。今年のインディ500は初めからスケジュールがタイトになっていますよね。昨日やれなかったことが結構あったし、それが今日もできなくて、明日も天候が悪いってことなのでちょっと心配っていうか、不安ですね。だから、晴れてくれて木曜、金曜と走って予選になるのかな? 明日走れればいいんですけど、木、金曜の2日間でやりたいことが全部できるとは思わないし……。

Q:やはり影響は大きいのですね。
琢磨:でも、こればっかりはみんな同じ条件なので、その中でベストを尽くすしかないですね。

Q:プラクティスが2週間に渡るというケースを経験していない分、今年のショートスケジュールにも違和感がない。そういうメリットはありますか?
琢磨:いや、それは特にないですね。インディ500っていうものが、元々本来が2週間のプログラムで、去年までそうやってたわけですからね。それに比べると今年のスケジュールでタイトになるのは当然なワケで……。でも、天候ばっかりはどうしようもないので、気持ちの上で準備をするということとかもないし、もう走れる時間帯を有効に使うだけですね。

Q:プラクティスの時間が減れば、去年までに積み重ねて来ているチームのノウハウが重要になって来ますよね。昨日1日だけですが、実際にマシンに乗ってみて、その点に対する印象はどうですか?
琢磨:昨日の僕のクルマは、スピードを求めると言うより、まずはインディアナポリスのサーキットと、極端に軽いダウンフォースレベルに慣れるっていうところから始まっているので、昨日のクルマ、昨日のセットアップでレースをするわけじゃないんですよ。だから、まだ昨日走った限りで手応えがどうとかっていうのはわからないですね。明日以降、晴れになって、次のクルマの状態から走り始めて、自分のフィーリングとチームのデータとを照らし合わせてクルマを作ってくって感じになるんだと思います。自分はまだトラフィックも十分に走ってないですし……。はっきり言って今の僕は、とりあえずインディアナポリスのコースと、このスピード域と、このダウンフォースレベルを経験したというだけで、まだ僕自身としては全然レースに関しての準備って何もできていないんですよ。

Q:今日の雨によって全員の走行時間が短くなりました。明日以降のプラクティスではコースが常に混雑したものになると考えられますよね?
琢磨:僕はその方がいいですね。自分たちとしては、トラフィックの中で走るクルマを作って行かないといけないと思っているので。

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