TOCHIGI Le Beausse Motorsports
F3
http://www.lebeausset-motorsports.com

小河諒がF3-Nクラスにデビュー!
いきなり2位入賞で、大いに存在感をアピールする。

全日本F3選手権 第6&7戦 岡山国際サーキット(3.703km)
『とちぎル・ボーセモータースポーツ』は、今年の参戦カテゴリーの一つである、全日本F3選手権Nクラスへ小河諒を擁し、シリーズ中盤となる岡山大会より参戦。初戦となる全日本F3選手権、第6戦&第7戦は、6月29日(土)~30日(日)に、岡山県・岡山国際サーキットで開催された。昨年までFCJ、スーパーFJに出場していた小河にとって、このサーキットをフォーミュラで走るのは初めてとなるが、先に今年デビューを果たしたポルシェカレラカップジャパンでレース初優勝を飾っており、相性は抜群。何より得意という意識を抱いてF3デビューレースに挑むこととなった。

予選 6月29日(土)
天候/晴れ コース状況/ドライ
 小河にとっては初めて、またチームにとってもF3は3年ぶりとなるため、事前テストを遂行。過去の参戦当時とはタイヤなど、いくつか異なる要素もあったため、厳しい戦いとなることも予想されたが、幸い活かせるデータも多かったこともあり、一度だけのテストでもクルマのセットアップは順調に進んでいた。また、今回は金曜日の専有走行が2セッション、合計4時間と普段より長く設けられていたこともあって、ドライバーの習熟に十分な時間を割くことができた。その結果、セットアップも順調に進んで走るたびタイムは更新され、正しい方向へと導かれることとなった。専有走行で小河は1分28秒265をベストタイムに3番手、トップからコンマ7秒と遅れず。予選、決勝に向けて大いに期待を抱かせることとなった。

 そして迎えた予選。第6戦と第7戦の計測がそれぞれ10分間、10分のインターバルをおいて行われる方式。予選1回目のスタート直前で気温は25度、路面温度は33度にまで達していたこともあり、アタックできるのは2周、クールダウンを挟み、さらに1周とチームは判断。アウトラップともう1周をウォームアップに充てた後、小河は果敢にコースを攻めていく。まず28秒649を出した後、27秒699にまでタイムアップを果たし、クラス2番手の好結果をおさめることとなった。クールダウンの後はタイムを短縮できなかったこともあり、作戦を2回目は切り替える。

 第7戦の予選はクールダウンを挟まず、連続2周のアタックという作戦に変更。しかし、2回目の終了時に気温は29度、路面温度は38度まで上がり、より厳しいコンディションとなる。4周目に27秒874を記録するも、コンディションの急変によってその後のタイムアップは厳しく、その4周目のタイムがベストとなり、第7戦は3番グリッドから挑むこととなった。

決勝第6戦 6月29日(土)
天候/晴れ コース状況/ドライ
 梅雨時だというのに、この週末はどうやら雨の心配はなさそうで、それどころか「はれの国・岡山」を象徴するかのように、サーキット上空には青空さえ広がっていた。予選終了から3時間あまり、スタート進行開始の13時30分には陽は高く昇り、気温を32度、路面温度を44度にまで高めていた。これは今季一番の難条件。ドライバーのタフさ、そして適応力が試されることにもなった。

 スタート進行のうちに練習はしたとはいえ、本番でのスタートはこれが初めて。少々不安げに見守るスタッフの予想に反し、そつのないスタートを切っていった小河。その結果、2番手をキープして1コーナーに飛び込むことに成功する。しかし、後続は早い段階から引き離すことができたものの、トップもまたオープニングラップのうちに逃げの構えに。そのため、終始単独での走行となってしまったが、諦めずにトップへ食らいつく走りを展開。ラップタイムも前半を1分29秒台で、タイヤの磨耗が進んだ後半も30秒台でトップのマシンと遜色ないタイムで走り続けられたことは、大いに評価を高めることとなり、初戦から2位表彰台を獲得。その存在感をアピールした。

決勝第7戦 6月30日(日)
天候/曇り
コース状況/ドライ
 日曜日も引き続きドライコンディションは保たれたものの、サーキット上空には雲が広がる。しかしながら心地よい風も吹くようになって、気温は26度、路面温度は33度にまでダウン。ドライバーのみならず、マシンやタイヤにとっても負担減となったことは第6戦より7周多い、25周で第7戦が争われることを思えば、少なからず明るい要素となっていた。

 14時40分からのスタート進行の間に、引き続きスタート練習を行うと、ほぼ完璧なダッシュが切れるように。これならば、ひとつならず、ふたつポジションを上げてくれるのではという心境で、スタッフはグリッドに並んだマシンをじっと見つめていた。事実、フォーメイションラップのクラッチミートも問題なし。ところが、その直後に……。場内アナウンス、そして無線とほぼ同時のタイミングで、スタッフの耳に飛び込んできたのは、マシンストップの情報。1コーナーをクリアして間もなくエンジンがストップし、懸命の対応にも再びエンジンに火は入ることなく、マシンを止めざるを得なかった。再びグリッドに着くことなく、無念のリタイヤを喫することとなった。

 次回のレースはわずか2週間後の富士が舞台。第6戦で得られた好印象や自信そのままに、より一層の大活躍を見せてくれることが期待される。

チーム監督 坪松唯夫
「シーズン途中からのスポット参戦になったが、このフィールドに再び戻れたこと、そしてF3参戦に対しチームと小河にご協力頂いた皆様に感謝致します。1日だけの事前テストをこなし岡山に入ったが、走るたびに進化が見られ予選でも好位置を獲得できた。第6戦では小河にとってもフォーミュラ初表彰台と記念すべき1日となった。第7戦では電気系トラブルからリタイヤとなり小河には申し訳ないことをした。次戦に向け、しっかり立て直して行く」

ドライバー 小河諒
「まず第6戦に関しては、F3初参戦でいきなり2位に入れたことは大変嬉しいです。1日の事前テストでしたが、今回は練習が4時間も設けられていたのは僕にとって非常にラッキーでした。ただ、僕自身まだまだ速くなれる要素はあると思うので、第7戦ではどこまでトップに迫れるのか楽しみにしていました。実際、レース直前のスタート練習もすごくうまくいったので、気負わずに行けば第6戦と同じか、それ以上の結果を獲れると思っていたのですが、残念なことにスタートできませんでした。僕には経験が足りないので、すごく悔しいのは事実ですが、次のレースでしっかりリベンジしてみせます!」

本日のレースクイーン

小湊美月こみなとみづき
2025年 / スーパーフォーミュラ
Mobil1レーシングサポーターズ
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年5月号 No.1607

    スーパーGT非公式ガイドブック
    GT500/GT300全チーム&ドライバーガイド

  • asweb shop

    オラクル レッドブル レーシング NewEra 9SEVENTY マックス・フェルスタッペン 日本GP 限定 キャップ 2025

    10,560円