欧州日産は30日、欧州日産が進めるドライバー育成プログラム『GTアカデミー』は、2012年のドライバー活動について明らかにした。

 この『GTアカデミー』は、欧州日産とプレイステーションが進めるドライバー育成プログラムで、ゲーム『グランツーリスモ』内で優秀なドライバーが実際のレースに参戦。ゲーム出身のドライバーがステップアップを果たしていくというユニークなものだ。

 そのGTアカデミー出身で、2011年のル・マン24時間では表彰台を獲得する実績をもつルーカス・オルドネスは今季、チャンピオンチームであるグリーブス・モータースポーツからヨーロッパ・ル・マン・シリーズ(ELMS)に参戦することが明らかにされた。

 オルドネスはトーマス-キンバー・スミスとアレックス・ブランドルとELMSで組み、ル・マン24時間ではアレックス・ブランドル、そしてその父で元F1ドライバーのマーティン・ブランドルと組むことになる。

「2011年は素晴らしい年だった。シグナテック・ニッサンをドライブしてたくさんのことを学んだからね。お互いに信頼して仕事ができた。ニッサンは今季、僕にELMSのオーバーオール・チャンピオンを獲得するチャレンジを与えてくれたんだ。ふたりのプロフェッショナルと、チャンピオンチームとともにね。それに、ル・マン24時間ではマーティンから多くのことを学ぶことになるだろう」とオルドネス。

 2010年のGTアカデミー受賞者で、23歳になるフランス人ドライバーのヨルダン・トレッソンは、これまでのGTクラスでの戦いからLMP2にステップアップ。シグナテック・ニッサンからWEC世界耐久選手権を戦う。さらに、先日GTアカデミー受賞者となったばかりの20歳のドライバー、ヤン・マルデンボロは、ブランパン耐久シリーズでニッサンGT-R GT3を戦うことが決まった。

「1年前、僕は進学のために過ごしていて、GTアカデミーに入ることもしていなかったんだ。でも、僕は今年レーシングドライバーとして最初の年を迎えるんだ!」とマルデンボロ。

「ニッサンGT-R GT3でレースができるなんて興奮してるよ。ナーバスなんてなってられないね。早くテストがしたいし、開幕戦のモンツァが待ちきれないんだ!」

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