7日、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ第7戦の公式予選が行われ、日曜日の決勝レースに向けてのグリッドが決まった。予選を終えて、チャンピオン獲得の権利を残す石浦宏明、中嶋一貴、アンドレ・ロッテラー、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラの4人が予選を振り返るとともに、決勝レースを展望した。
●石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING):R1予選2番手/R2予選7番手
「Q1でフィニッシュラインに戻ってきた感覚としては、もしかしたらポールポジションを獲れたかなと思うくらいいい走りもできましたし、グリップも感じていましたが、100分の4秒ほど負けていましたね。順調に来ているという感覚はあったのですが、いつもであればQ2、Q3と路面コンディションが向上していくごとにグリップを感じていくのですが、今回はあまり変わらなかったという印象ですね。今回はQ1に照準を合わせようと意識していたのですが、ちょっとどこかで間違えたのかなという気がします」
「今回(鈴鹿戦)で勝負という気持ちなので、他の誰かをターゲットとして見ている余裕はあまりなかったです。でも、この予選結果を見ると逆に気楽になるというか、明日の決勝は両方とも目一杯いかないとチャンピオンは獲れなさそうなので、そういう意味では追われているといった感覚はまったくないですね」
「今回は、僕以上にチームもそわそわしている部分もあり、理想としてはレース1で決着がついたら一番いいなと思っていました。ただ、明日の天気も分かりませんし、周りにいるドライバーはみんな速いので、やってみないことにはわからないですね。昨年の最終戦では、ポイントをフルマークしないとノーチャンスという状態でしたが、今回はこうして争うことができていて、予選の最中も楽しむことができました。明日もまた緊張するかもしれないですが、全力でやれればいいかなと思っています。もちろん、レース1でうまくいけばいいですけどね」
●中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S):R1予選5番手/R2予選4番手
「なんとか首の皮一枚つながったという感じです。朝からの順位(14番手)の通り、エンジンの調子が悪かったのと、セットアップも迷路に入ってしまった。ですので、セットアップは全面的にアンドレ(ロッテラー)のを参考にして、エンジンも徐々に良くしてもらって、それでニュータイヤを予選で履いて、Q3でなんとか帳尻が合ったというところです」
「Q2からQ3にかけてクルマのバランスは少し変えました。Q1、Q3に関してはクルマのフィーリングとしては悪くなかったと思います。とにかくQ1までのペースが厳しかった。朝はセットアップで何をやってもダメという感じでした」
「明日は雨のようですし、雨になったらスタートはシビアになるのでチャンスはあるかなと思っています。あとは前のドライバー次第ですけど、去年もいいスタートを切れているので、ドライよりウエットの方がチャンスがあるかなと思っています」
●アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S):R1予選PP/R2予選2番手
「今日一日を振り返ってもほとんど完璧に近い1日になったと思う。もう少しで2レースともPPを獲得することができたんだけどね。でも、レース1のPPを獲得することができたのは重要なことだと思うし、うれしく思っているよ。クルマも完璧だと感じているし、気持ちとしてもハッピーだ。でも、Q3のPPポイントが獲れなかったのは痛いし、残念だね。ヤマモト(山本尚貴)はパワーアップしちゃったのかなって思うくらい速かったよ(笑)」
「Q1からQ3にかけて、セットアップはほどんど変えずに戦った。僕のできることはすべてやったし、明日は優勝するために頑張って戦いたいと思う。クルマにもすごく満足しているから頑張りたいと思っているよ」
●ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL):R1予選7番手/R2予選6番手
「今日の午前中は路面の状況がよくなくてグリップがなかったけど、クルマのパフォーマンスはよかった。だけど予選は残念だったね。懸命にアタックしたけど、グリップがなくて速さは十分じゃなかった。どのセクターでもトップからちょっとずつ遅れていた。どのコーナーとかどのセクターが悪かったとはではないんだ。トラクションがよくなかったけど、それはいくつかあった問題のひとつでしかない。全体的に遅かったから、明日に向けては何か改善するポイントを見つけなきゃいけないね」
「明日は僕にとっては難しいレースになる。チャンピオンシップのことは考えていないよ。いいスタートを切って、たくさん順位を上げるだけだ。雨になったら僕にとってはグレートだね」