2015 EURO CUP フォーミュラ・ルノー2.0 第1大会レビュー
–笹原右京、追突に遭って目前の表彰台を逃す–
■大会概要開催地:スペイン(アラゴン:一周5.344km)
開催日:2015年4月24日(金)〜26日(日)
■アラゴン・レビュー
4月25日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1予選 13番手/レース2予選 9番手
4月25日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1決勝 11位
4月25日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース2決勝 18位
4月26日(天気:雨/路面:ウェット)レース3予選 7番手
4月26日(天気:雨/路面:ウェット)レース3決勝 リタイア
2015シーズンのEURO CUPフォーミュラ・ルノー2.0(EURO CUP FR2.0)開幕大会は、4月25〜26日にスペイン・アラゴンで29台の参加により実施されました。ARTジュニアチーム所属の笹原右京(ささはらうきょう/18歳)は、レース1決勝で11位、レース2決勝で18位、レース3決勝でリタイアとなりました。
4月25日に実施された50分間×2回の練習走行を経て、26日の朝の予選1回目(15分間)に笹原はグループBから出場。ベストタイムはグループ7番手でレース1決勝の13番グリッド、セカンドベストタイムはグループ5番手でレース1決勝の9番グリッドをそれぞれ確保しました。
25日昼に始まったレース1決勝(25分間+1周)、13番グリッドの笹原は得意のスタートで1台を抜き12番手へ浮上して1周目を終えました。さらに前方のライバルを次々に攻略し、一時は10番手を奪って入賞を目指しました。しかし、レースペースが思うように上がらず11位でチェッカードフラッグを受けるに留まりました。
25日夕刻に始まったレース2決勝(25分間+1周)、9番グリッドからスタートした笹原は再びスタートを決めて第1コーナーでは一時7番手へ浮上。しかし、その直後にライバルのクルマと接触して、フロントウィングに大きなダメージを負いました。また、1周目には笹原の背後で事故が発生して2周目にセーフティカー(SC)導入。この機会に笹原はピットストップ、フロントウイングを交換して再び戦列に戻りますが最後尾へ後退しました。その後、果敢に追い上げを図りましたが、18位でチェッカードフラッグを受けるに留まりました。
レース3決勝の予選は26日朝に雨が降り始める中で実施され、笹原はグループ4番手で7番グリッドを確保しました。昼に始まったレース3決勝(25分間+1周)、笹原は滑りやすい路面を味方にして1周目を4番手で終了しました。3周目には後方で発生した事故車両排除のためSC導入、表彰台圏内に浮上すべくリスタートに備えました。ところが、SC導入中にもかかわらず背後のライバルが笹原の車両に追突。左後輪付近に大きなダメージを負って走行不能となり、残念ながらリタイアに終わりました。
なお、笹原の次の大会は、5月30〜31日にベルギー・スパフランコルシャンで開催されるEURO CUPフォーミュラ・ルノーFR2.0の第2大会となります。引き続き笹原にぜひご注目いただき、末⻑いご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。
■笹原右京のコメント
「金曜日の公式合同テストは、クルマのセッティングが理想とはかけ離れており、不本意なタイムしか残せませんでした。優勝と2位を獲得したイタリア・モンツァでのフォーミュラ・ルノーNEC第1大会のようなクルマを再び手にすべく、土曜日の予選に向けては徹底的にチームと話し合いを重ねました。こうして迎えた予選、実際に乗った感触は悪くありませんでしたが、クルマはまだまだ改善が必要な状況でした」
「土曜日朝の予選から約3時間後の昼過ぎに実施されたレース1決勝は、スタートで順位を上げて一時は入賞圏内を走行していました。しかし、レースペースは上がらないままで、ポイント獲得にあと一歩届かない11位に終わりました。さらに約3時間後の夕刻に実施されたレース1決勝は、スタートこそ決まって8番手まで順位を上げました。しかし、第1コーナーから第3コーナーまでの競り合いで、ライバルの幅寄せに遭って行き場を失い接触。フロントウイングに大きなダメージを負いました。SC導入を利用してピットストップを実行し、フロントウイングを交換して追い上げを図りましたが、入賞には遠く及ばない18位に終わりました」
「日曜日のレース3決勝は、同日朝に予選が実施されることから、前日の2レースを不完全燃焼に終わった僕にとっては絶対に巻き返しが必要な状況でした。雨の中で迎えたレース3決勝、レース序盤から表彰台はもちろん優勝さえ狙える4番手を走行していましたが、SC導入中に追突されてリタイアに終わりました。雨の中ではクルマの調子が良かっただけにとても残念です。週末、チームはクルマを改善しようと毎日夜遅くまで作業してくれました。そして着実にクルマは速くなりました。彼らに再び優勝トロフィーを持って帰れるよう、次の大会へ向けて僕も努力を重ねます。今後も皆さまのご声援とご支援をよろしくお願い致します!」
■レース1
■レース2
■レース3