更新日: 2023.11.20 11:29
トヨタ、母国ラリーで1-2-3達成、豊田章男会長の“指令”に応える。「夢のようなリザルト」とラトバラ
マニュファクチャラー選手権のポイント獲得対象外となる非ワークスノミネートの4台目のGRヤリス・ラリー1で今大会に挑んだ勝田は、既報のとおりデイ2朝のSS2でのスピン、クラッシュによって後れを取った。
しかし、そこから怒涛の追い上げを見せた勝田は、前日のSS16までに計7つのステージでベストタイムを記録(赤旗の影響を受けたSS9は付与された想定タイムによるもの)。この最終日も午前中に行われたSS18とSS19でステージウインを飾り、オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)を抜いて5番手に浮上すると午後のSS21でも最速タイムを刻み、今大会10回目のステージウインを達成した。
チームの1-2-3-4達成を叶えるには、あと一歩及ばなかったものの、岐阜県と地元愛知県で行われた“ホームラリー”で他の誰よりも多くのベストタイムを刻み、総合5位でフィニッシュ。ドライバー選手権7位で2023年シーズンを終えた。
「我々のホームである日本でワン・ツー・スリー・フィニッシュを飾り、素晴らしい形でシーズンを終えることができた」と語るのは、チームを率いるヤリ-マティ・ラトバラだ。
「まさに夢のようなリザルトだ。日本では優勝することが唯一の目標だったが、最終的には表彰台のすべてのステップを埋めることができた。また、貴元が5位まで順位を挽回したのも素晴らしかった」
「このような厳しいコンディションの週末で、これ以上の結果を望むことはできません。ドライバーたちはみな、チームが最高の結果を得るために、そしてシーズンを最高の形で締めくくるために、本当にいい仕事をしてくれた」
「そして、今年本当に素晴らしい仕事をしてくれた、チームのスタッフ全員を誇りに思う」
TGR-WRTはラトバラのチーム代表就任後、ドライバー選手権とコドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権の3タイトルを2021年から3年連続で獲得している。
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