一方、以前はエキサイトエナジー・レーシングの代打としてティモ・シャイダーと組み、2022年開幕戦では2位表彰台も獲得している“強力助っ人”モリナーロは、同じく今季シーズン3の開幕時点でチャンピオンシップドライバーの任務に当たっていたバッケルドとともに元F1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトン率いるJBXEから最終戦に挑む。
「チリでのシーズン最終戦にJBXEから参加できることをうれしく思う。チャンピオンシップドライバーとしてこのシリーズに帯同することはつねに特別なことだけど、レースシートこそ私が望んでいたものであり、アンドレアス(・バッケルド)と一緒に戻ってこられたのは本当にエキサイティングな見通しね」と、勝負への意欲を語った26歳のモリナーロ。
「何よりジェンソン(・バトン)のチームの一員になれるのは素晴らしいことだし、アタカマ砂漠に戻ってふたたびレースを始める瞬間が待ち切れない。チャンピオンシップに関与して以来、このJBXEは私が一緒に仕事をした5番目のチームになる」と、改めてリザーブの立場と役割の苦労を明かした彼女。
「良いリズムを取り戻すべく、すぐに適応するのは必ずしも簡単ではないけれど、アンドレアスと一緒に私にもそれができることを期待している。私はこの機会を辛抱強く待っていた。このチャンスを掴み、2023年最後の2レースで、可能な限り多くのポイントを獲得したいと強く思っているわ!」
元ERCヨーロッパ・ラリー選手権“レディース・トロフィー”獲得のチャンピオンを迎え入れたバトンも「チリでの今季最後のレースに向け、強力なコンビになると感じている」とモリナーロに期待を寄せる。
「タマラは(シリーズのワンメイク車両)オデッセイ21のステアリングを握った経験が豊富で、以前アンドレアスと協力したこともある。僕らはチャンピオンシップの順位を上げることを熱望しており、タマラがアンドレアスと一緒にチームに加わることで、まさにそれが実現できるペアだと感じているよ」

