同じくシリーズのテクニカルディレクターを務めるマーク・グレインも「準備は順調に進んでおり、シリーズのプロトタイプ・シャシーの最初のシェイクダウンを成功させたことは、重要なマイルストーンだ」と付け加えた。

「これはチームの多大な努力によるものであり、素晴らしい成果を上げたスパーク・レーシング・テクノロジーズ(ワンメイクシャシー設計、供給を担当)のサポートがなければ、この最初の一歩は達成できなかっただろう」と続けたグレイン。

「2025年のエクストリームHのラウンチに向け、やるべきことはまだたくさんあるが、我々はコンセプトの進捗に満足している。この技術規定は強力なパフォーマンスレベルを実現し、モータースポーツだけでなく自動車産業のイノベーションの面でも常識を打ち破ることができると信じている。ただし、モビリティの将来像は(水素だけでなく)より広範囲に渡る可能性も秘めているけどね」

 前述の水素ワーキンググループは、そのグレインとF1のチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズ、そしてFIAのシングルシーター・ディレクターの職にあるニコラス・トンバジスらを含む3団体すべての代表者で構成され、モータースポーツやより幅広いモビリティにおける水素の開発と潜在的な応用を評価するべく、戦略的提携における専門知識の集合体として機能することが狙われている。

 先のタイムスケジュールでは2025年度にエクストリームHが無事初年度を終え、必要な基準が満たされた場合には、2026年からFIA格式の世界選手権となる予定で、2021年に創設されたエクストリームEからわずかな年月を経て、他の7つの公式FIA世界選手権の仲間入りを果たす。

「素晴らしい成果を上げたSpark Racing Technology(ワンメイクシャシー設計、供給を担当)のサポートがなければ、この最初の一歩は達成できなかっただろう」とテクニカルディレクターを務めるマーク・グレイン(写真はエクストリームE)

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