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投稿日: 2024.01.18 07:05
更新日: 2024.01.18 09:03

残り2日で首位サインツとローブのギャップ縮まる。王者アル-アティヤは怒りの乗車拒否【ダカールラリー】


ラリー/WRC | 残り2日で首位サインツとローブのギャップ縮まる。王者アル-アティヤは怒りの乗車拒否【ダカールラリー】

 ローブがスタート前に小さなトラブルを抱え、危うく早期の決着がつきかけた大会13日目には、同じプロドライブ・ハンターを駆るナッサー・アル-アティヤがスタートを切らず、自ら今大会から退くというドラマがあった。“48時間クロノ”でのトラブルに続き、ラリー後半戦でもエンジントラブルなど2日続けて技術的な問題に見舞われた2連覇王者は、プロドライブのマシンに不満を募らせついにステージ10で乗車を拒否。これにより2017年以来初めて、過去20回の出場のうち7度目となるリタイアが決まった。

 これは2024年もW2RCに参戦するディフェンディングチャンピオンのアル-アティヤが、まだ手にすることができたはずの選手権ポイントを放棄したことを意味する。また、“ステージ10”でマティアス・エクストロームとステファン・ペテランセル(ともにアウディRS Q e-tron E2)がサインツを助けたようなチームプレーを、ローブが残り2ステージで享受できる可能性を小さくしたことにもなる。

 四輪と同様に、いまだ熱いトップ争いが繰り広げられている二輪部門では、総合首位に立っているモンスターエナジー・ホンダ・チームのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が今年初めてのトップタイムをマークした。対して総合2番手につけるヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー)は3分45秒差のステージ7番手にとどまった。このため両者のタイム差は10分54秒に拡がった。

 一方、総合3番手につけているモンスターエナジー・ホンダ・チームのエイドリアン・ファン・ベベレン(ホンダCRF450ラリー)は、ステージ10で3番手タイムを刻みブランチに肉薄。その差はわずか52秒だ。また、僚友ブラベックと2秒差のステージ2番手となり、ホンダ勢のワン・ツー・スリーの一翼を担ったホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダCRF450ラリー)もトップから13分48秒差の総合4番手と好位置につけている。

 日本勢はチームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂(トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ)とロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザーGRスポーツ)がステージ、クラス総合ともにワン・ツーでステージ10を走破。トラック部門に参戦している日野チームスガワラの菅原照仁(日野600シリーズ)は8番手タイムでステージを走り切り、総合では7番手に順位を上げている。

 18日(木)に行われる“ステージ11”はアル・ウラからヤンブーに至る527kmのコースだ。このうちスペシャルステージは420kmで、その大部分はダートトラックとなっている。

リッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー) ダカールラリー2024
リッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー) ダカールラリー2024
総合2番手につけているヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー) ダカールラリー2024
総合2番手につけているヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー) ダカールラリー2024
エイドリアン・ファン・ベベレンとリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー/モンスターエナジー・ホンダ・チーム) ダカールラリー2024
エイドリアン・ファン・ベベレンとリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー/モンスターエナジー・ホンダ・チーム) ダカールラリー2024
トラック部門7番手に順位を上げた日野チームスガワラの菅原照仁(日野600シリーズ) ダカールラリー2024
トラック部門7番手に順位を上げた日野チームスガワラの菅原照仁(日野600シリーズ) ダカールラリー2024


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