ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2024.01.19 10:30
更新日: 2024.01.19 10:45

サインツが総合優勝に王手。ローブは足回り破損とタイヤパンクで1時間以上ロス【ダカールラリー】


ラリー/WRC | サインツが総合優勝に王手。ローブは足回り破損とタイヤパンクで1時間以上ロス【ダカールラリー】

 対するサインツは、333km地点で首位に立つ好ペースを見せ、ローブとの差をさらに広げにかかる。残るステージでも快走を続け、結果としてはシシェリとオーバードライブ・レーシングのギヨーム・ド・メビウス(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ)に先行を許したものの420kmのSSを3番手タイムでフィニッシュした。

 最終ステージを残すのみとなった18日終了時の総合首位はサインツ。メカニカルトラブルなどで後退を余儀なくされたローブは、1時間36分02秒差の総合3番手にダウン。代わってステージ11を2番手で走り抜けたメビウスが、1時間27分06秒差の総合2番手に浮上している。

 TOYOTA GAZOO Racing勢は、ステージ10終了時に総合3番手につけていたルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックス・エボT1U)が360km地点で約25分を失った。最終的には2時間以上の後れを取りステージ100番手に沈んでしまう。これによりモラエスは表彰台圏内から総合でも9番手にダウン。代わってTGR勢最上位となったのは、ステージ11を10番手でフィニッシュしたガイ・ボッテリル(トヨタGRダカールハイラックス・エボT1U)で総合9番手から6番手へとポジションアップしている。

総合首位のカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron E2) ダカールラリー2024
総合首位のカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron E2) ダカールラリー2024
表彰台圏内の3番手につけていたルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックス・エボT1U)もトラブルで後退する憂き目に
表彰台圏内の3番手につけていたルーカス・モラエス(トヨタGRダカールハイラックス・エボT1U)もトラブルで後退する憂き目に

 二輪部門では、総合2番手につけるヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー)が今大会2度目のステージウインを飾った。32秒差の2番手には、ブランチと総合優勝を争うモンスターエナジー・ホンダ・チームのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が続き、最終日を前にしたふたりの差は10分22秒差となった。ステージ3番手には、モンスターエナジー・ホンダ・チームのエイドリアン・ファン・ベベレン(ホンダCRF450ラリー)がつけ、総合順位でも3番手をキープしている状況だ。

 日本勢は、日野600シリーズでトラック部門に挑む菅原照仁(日野チームスガワラ)が今大会最上位となるステージ6番手タイムを記録。部門総合順位では7番手をキープしている。そしてトヨタ・ランドクルーザーGRスポーツで市販車部門に参戦するチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、ロナルド・バソが7時間21分2秒でステージウイン、チームメイトの三浦昂が36秒差のクラス2番手で続いた。部門総合順位では三浦が首位、バソが2番手でワン・ツーを保持したままラリー最終日に臨む。

 ダカールラリー2024の最終日となる19日(金)は、ヤンブーを起点として円を描くようなループルートが舞台となり、175kmのスペシャルステージを含む計328kmの行程で争われる。

ステージ11を勝利し、10分22秒差の総合2番手につくロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー) ダカールラリー2024
ステージ11を勝利し、10分22秒差の総合2番手につくロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー) ダカールラリー2024
総合首位で最終日を迎えるリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー) ダカールラリー2024
総合首位で最終日を迎えるリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー) ダカールラリー2024
ステージ11と総合順位で3番手につけるエイドリアン・ファン・ベベレン(ホンダCRF450ラリー) ダカールラリー2024
ステージ11と総合順位で3番手につけるエイドリアン・ファン・ベベレン(ホンダCRF450ラリー) ダカールラリー2024
トラック部門7番手につける日野チームスガワラの菅原照仁(日野600シリーズ) ダカールラリー2024
トラック部門7番手につける日野チームスガワラの菅原照仁(日野600シリーズ) ダカールラリー2024



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