二輪部門はラリーの折り返しとなるステージ7で、わずか1秒差にまで肉薄していたが、こちらのトップ争いにもピリオドが打たれた。
2024年の優勝争いは、ラリー後半戦つねに暫定首位を守り続けてきたモンスターエナジー・ホンダ・チームのブラベック(ホンダCRF450ラリー)と、ラリー前半戦で優位に立ってから折返しの“48時間クロノ”で総合2番手に順位を下げてからも離されまいとプッシュを続けてきた2番手のヒーロー・モータースポーツ・チーム・ラリーのロス・ブランチ(ヒーロー450ラリー)というふたりに絞られていた。
10分22秒のギャップがある状況で始まった最終ステージは、ブラベックが7番手、ブランチが31秒遅れの9番手でともにフィニッシュ。ブラベックが10分53秒のリードを保ち自身2度目、4年ぶりの二輪部門総合優勝を飾った。総合2位となったブランチは自身初のダカールラリー表彰台獲得を果たし、来年のリベンジを誓う結果となった。
同部門でステージ12の最速タイムを記録したのは、レッドブル・KTMファクトリー・レーシングのケビン・ベナビデス(KTM450ラリー・ファクトリー)で、今大会3度目のステージウイン。ステージ2番手にはチームメイトのトビー・プライス(KTM450ラリー・ファクトリー)が続き、KTM勢がワン・ツーで最終ステージを締めくくっている。
日本勢は、日野600シリーズでトラック部門に挑む菅原照仁(日野チームスガワラ)がステージ12を17番手で走り抜け、部門総合6位で“世界一過酷なラリー”を走破した。そしてトヨタ・ランドクルーザーGRスポーツで市販車部門に参戦したチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、社員ドライバーの三浦昂がクラス首位、ロナルド・バソが2番手で最終ステージを完走。これにより三浦はストッククラスのクラス優勝を達成し、バソが2位に続いてワン・ツー・フィニッシュをマーク。トヨタ車体は市販車部門11連覇を達成した。




