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投稿日: 2024.01.27 10:39
更新日: 2024.01.27 13:13

魔のアイスバーンでタイムロスの勝田貴元、ターゲットを日曜に変更。最終日のスパートに賭け温存へ


ラリー/WRC | 魔のアイスバーンでタイムロスの勝田貴元、ターゲットを日曜に変更。最終日のスパートに賭け温存へ

 デイ1で総合6番手につけていた勝田は、デイ2のオープニングとなったSS3の凍結エリアで足下をすくわれ、道路脇の雪溜まりにスタック。スタートから約8km地点にある同地点では、ライバルのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)やグレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1)らもコースオフを喫しているが、落輪の程度が大きかった勝田は、観客の助けを借りてコースに復帰するまでに5分以上を要し、総合19番手まで順位を下げてしまった。しかし、その後のステージを勝田は5、6番手タイムで走行。総合12番手まで順位を挽回してデイ2を終えている。

 ヤリ-マティ・ラトバラチーム代表は、「エルフィン(・エバンス)もセブ(セバスチャン・オジエの愛称)も、今日はとてもいい一日だった」と総合首位を争うふたりについて振り返った。

インタビューに答えるヤリ-マティ・ラトバラTGR-WRT代表 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
インタビューに応えるヤリ-マティ・ラトバラTGR-WRT代表 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

「朝はエルフィンの方が強かったと思うが、そのあとセブが追い上げたことで差が縮まった。総合3番手のティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)もプレッシャーをかけ続けているし、このような接戦状態でラリー3日目を迎えるのは、誰にとってもエキサイティングなことだ」

 また、SS3のアイスバーンでコントロールを失った勝田について、「コンディションは簡単ではなく、路面がドライであればスピードは非常に高くなるが、アイスバーンではどれくらい速度を落として走れば良いのかが分かりにくくなる。残念なことに、(勝田)貴元はそのコーナーでスタックしてしまい、多くのタイムを失ってしまった。彼の現時点でのターゲットはクリーンなドライビングを続け、日曜日にプッシュしてポイントを獲得することだ」とコメントしている。

 SS6終了後のインタビューでは、勝田自身も同様のことを示唆するコメントを述べていたが、ラトバラ代表からも、総合順位争いにおいて大きく順位を下げてしまった彼の今大会の目標は、ラリー最終日のスパートに絞られたことが語られた。それは、2024年シーズンより導入されたポイントシステムに由来するもので、今大会からは土曜日までの総合順位と、日曜日のみの総合順位によってそれぞれポイントを手にすることができるようになっている。

 最大18ポイントを獲得することができるクルー、およびマニュファクチャラーが決まることになる1月27日(土)のデイ3は、ギャップのサービスパークの西側エリアを舞台に、3本のステージをミッドデイサービスをはさんで各2回走行していく。ステージの合計距離はSS9からSS14まで計6本で120.40kmとなっている。リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は504.09kmだ。

モナコ公国のアルバート2世王子と握手するセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
モナコ公国のアルバート2世王子と握手するセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
インタビューに応える勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
インタビューに応える勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
エルフィン・エバンスのトヨタGRヤリス・ラリー1を整備するTGR-WRTのクルー 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
エルフィン・エバンスのトヨタGRヤリス・ラリー1を整備するTGR-WRTのクルー 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
アライメント調整中のトヨタGRヤリス・ラリー1の足回り 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
アライメント調整中のトヨタGRヤリス・ラリー1の足回り 2024年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ


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