総合2位には、今大会中に6度のステージウインを挙げたオジエ/ヴァンサン・ランデ組が入り、さらに29.1秒差の総合3位には、SS1からSS9まで首位に立っていたエバンス/スコット・マーティン組が続いた。トヨタは開幕戦でふたつの表彰台スロットを獲得し、マニュファクチャラーズポイント45点を獲得し、ヒョンデを1ポイント上回って首位に立っている。
時折現れるスロットルトラブルと付き合いながら今大会を戦ったヒョンデのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)は総合4位でフィニッシュ。同チームの3台目をドライブしたアンドレアス・ミケルセン/トルステイン・エリクセン組は、4年間の経験を積んだWRC2クラスのマシンとのギャップに手を焼きながらも、徐々にラリー1マシンを手なずけて総合6位を獲得している。
WRC2で経験を積んだふたりのドライバーとともに、心機一転のシーズンに臨んでいるMスポーツ・フォードWRTは、最終的にアドリアン・フルモー/アレックス・コリア組(フォード・プーマ・ラリー1)が総合5位、SS12でスタックしデイリタイアとなっていたグレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ組(フォード・プーマ・ラリー1)は再出走を果たし日曜日を7位で走破。“スーパーサンデー”と呼ばれる新システムのもと1ポイントを持ち帰ることに成功した。
そして、デイ2に行われたSS3でのタイムロスにより総合順位を大きく下げていた勝田は、最終的に7位まで挽回。スーパーサンデーでは6位に入り、最終パワーステージでもオジエと0.1秒差の3番手タイムを記録する活躍を見せた。
ラリー2マシンによって争われるWRC2勢は、クラス3番手で最終日を迎えたヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が、この日行われた3本のSSすべてでライバル勢を上回り、最終ステージでの逆転劇を経てクラス優勝を果たした。SS17で逆転を許したぺぺ・ロペス(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)がクラス2位。同3位にはニコライ・グリアジン(シトロエンC3ラリー2)が続いている。
また、今大会がWRC2クラスデビューとなったトヨタGRヤリス・ラリー2勢は、フランス人ペアのステファン・ルフェーブル/アンディ・マルフォイ組がクラス5位/総合13位で初戦を終えている。なお、非WRC2ノミネートのサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組(トヨタGRヤリス・ラリー2)が総合12位でこれを上回った。
2024年WRCの次戦『ラリー・スウェーデン』は、北欧スウェーデン・ウメオを拠点に開催されるシーズン唯一のフルスノーラリー。2月15日(水)から18日(日)にかけて実施される予定だ。






