更新日: 2024.01.29 18:03
WRCモンテカルロでトヨタが2-3位表彰台を獲得「多くのポイントを得るクレバーな戦い」とラトバラ代表
2024年シーズンから導入されたポイントシステムでは、土曜日までの総合順位と日曜日のみの総合順位とで、それぞれドライバーとコドライバー、マニュファクチャラーに付与されるポイントが決まる。
オジエは土曜日終了時点での総合2番手に対する15ポイント、日曜日のみの合計タイムが3番手だったことによる5ポイント、そしてパワーステージでの2番手タイムによる4ポイントと、合計24ポイントを獲得した。
エバンスは土曜日の総合3番手で13ポイント、日曜日の合計タイムが2番手となり6ポイント、パワーステージでの4番手タイムによる2ポイントと、合計21ポイントを得た。そして勝田は、土曜日が総合7番手4ポイント、日曜日が6番手で2ポイント、パワーステージで3番手タイムを記録し3ポイントの合計9ポイントを獲得している。
マニュファクチャラーとしては、TGR-WRTはオジエとエバンスの土曜日までの総合順位によるポイントと、日曜日単独でのポイントにより39ポイントを獲得。それに、パワーステージで2番手タイムのオジエと3番手タイムの勝田が獲得した7ポイントを加え、合計46ポイントとなりマニュファクチャラー選手権のトップに立っている。
2024年シーズンの開幕戦で2位と3位表彰台を獲得し、後半の勝田の活躍も助けてマニュファクチャラー選手権首位に立ったTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「シーズンのスタートとしては、全体的に良い週末となった」と、ラリー全体を振り返った。
「もちろん序盤はラリーをリードしていたし、すべてがうまく進んでいるように見えていた。しかし、後半に入るにつれて状況が変わり、最終日はなんとか挽回して勝利を手にしたいと願っていた」
「セブ(セバスチャン・オジエ)はできることをすべてやってくれたと思うが、ティエリー(・ヌービル)はドライバーとしてさらに上のレベルの走りだったね。彼らの戦いは、誰もが興奮するような素晴らしいものであり、最終的にはチームとして多くのマニュファクチャラーズポイントを獲得することができた」
「また、エルフィン(・エバンス)もこの週末は素晴らしいペースと自信に満ちた走りを見せてくれた。最終的には多くのポイントを持ち帰るために、クレバーな戦いをしたと思う」
今回の『ラリー・モンテカルロ』でWRCにデビューしたトヨタGRヤリス・ラリー2は、4台のエントリー車両すべてがラリーの全ステージを走破。そのうちサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組(プリント・スポーツ)が総合12位、RC2クラス5位でフィニッシュしている。
WRC第2戦は、北欧スウェーデンの北部で開催される第2戦『ラリー・スウェーデン』。雪と氷に覆われた森林地帯の未舗装路が舞台となるこのラリーは、今シーズン唯一のフルスノーラリーだ。2022年大会からは、安定した積雪が見込める北部のウメオに拠点を移動し、新たなるラリーとして再出発している。
ステージは基本的にすべて積雪路となり、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用のスタッドタイヤで走ることで、とても高いグリップで積雪路をアタックする。そのため平均速度は非常に高く、例年WRCの全イベントのなかでも3本の指に入る超高速ラリーとなる。次戦は、2022年、2023年シーズンでチャンピオンを獲得しているカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組も参戦を予定しており、2023年大会の最高ポジション4位を上回る活躍に期待がかかる。同イベントは3週間後の2月15日(木)から18日(日)にかけて開催される予定だ。