ブノワ・トレルイエがラリー界にも進出。ヨアン・ボナートを迎え『クサラ』オマージュのC3を投入/ERC
「このクルマは古いシトロエン・クサラWRCに似せていて、同じブルーとレッド、さらにフロントではホワイトの帯とフロントガラス近くにイエロー、オレンジも配色した」と続けたボナート。
「シトロエンが(2001年に)WRCで初勝利を収めたのはこのクルマであり、これらのカラーが(その21年前に)初めて使用されたんだ。クサラはシトロエンの歴史にとって特別なクルマだからね。ボディサイドにあるチキン? まぁ、それは(支援を受ける潤滑油ブランドの)“Igol(イゴル)”とフランスを象徴しているのさ」
ボナートとコドライバーのベンジャミン・ブルーは、昨季も勝利を飾った5月の『ラリー・イスラス・カナリアス』からERCの戦線に加わり、7月の『ラリー・ディ・ローマ・キャピターレ』、そして10月開催の新イベント『ラリー・ラリー・シレジア』への出場を予定している。
「最初はもっと参戦できると思っていたが、僕がこれらのラリーを選んだのは主にフランス選手権のカレンダーを優先し、その合間に適合するラリーだったからだ」と続けた40歳のフレンチ・マイスター。
「確かに昨季は(優勝した後のイベントなど)もっと参戦数を稼ぎたかったが、今季に向けたチョイスもリベンジのためではなく、ただ僕が参戦したいイベントを選んだんだ」
「イタリアのレベルはフランスと同様に非常に高く、ドライバーもクルマもチームも本当に優れている。ローマで勝てれば良い戦果になるだろうし、ERCでのターマック(舗装路)における良い参考になるだろう。それにポーランドでのラリー(ラリー・シレジア)は新しいものだから、これもどうなるか見てみよう」
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