デイ2時点で、総合5番手に順位を下げていたエバンスは、SS10で総合3番手へポジションアップ。午後1本目のSS12ではベストタイムを記録するなど、総合2番手につけるMスポーツ・フォードWRTのアドリアン・フルモー/アレックス・コリア組(フォード・プーマ・ラリー1)との差を縮めている。
結果的に、エバンスはフルモーから16.7秒差の総合3番手でデイ3を終え、3本のSSを予定する最終日に駒を進めた。
なお、エバンスは土曜日までの順位でポイントが与えられる新しいシステムにより、このラリーを最後まで走り終えることができた場合は最低でも13ポイントを獲得することができる。さらに、日曜日のリザルト次第では、さらなるポイントを追加で獲得することも可能だ。
一方、総合首位に立ちながらもデイ2でデイリタイアを喫したロバンペラは、チームのメカニックたちによって修理されたクルマで再出走を果たし、SS10でベストタイムをマークした。
総合順位は45番手だが、日曜日の順位によるポイントが獲得可能な最終日へ向け、整調のデイ3を走り抜けている。

TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、今週末、我々が優勝できるだけのパフォーマンスを持っていたことは確かだ」と、荒れ模様の争いを繰り広げている今大会を語った。
「しかし残念ながら、カッレ(ロバンペラ)と(勝田)貴元は小さなミスが結果に大きく影響を及ぼしてしまった。とてもいい仕事をしていただけに、貴元が表彰台に上ってくれたら本当に良かったとの思いを捨てきれないよ」

「今朝のSS9でもいい走りを見せ、勝てる可能性も見えていたと思う。しかし、急激にスピードを上げようとすると、悲しいことにミスをしてしまうこともあるのだ」
「一方、エルフィンは難しい出走順だったにも関わらず、とても堅実な仕事をしてくれた。土曜日を総合3番手で終えることができたのは、明日さらに多くのポイントを獲得することへ向けてもいいながれだと思う」
競技最終日となる2月18日(日)のデイ4は、サービスパークの東側エリアにて25.50kmのステージ『ベステルビーク』をSS16、17として2本連続で走行し、その後サービスパークのすぐ近くで、SS15の再走ステージであるSS18『ウメオ2』を走る。最終ステージでもあるSS18は、トップ5タイムを記録したクルーとマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる『ウルフ・パワーステージ』に指定されている。3本のSSの合計距離は61.08km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は216.58kmとなる予定だ。
