●小暮ひかる(トヨタGRヤリス・ラリー2/リタイア)
「最後のステージでのスタックは少し残念でしたが、それ以外はいいフィーリングで走ることができましたし、スピードもあったと思います」
「路面はタイヤのスタッドがしっかり食い込むようなアイスが多かったことでグリップがとても良かったですし、事前のテストも同じようなコンディションだったので、テストと変わらぬフィーリングで走り続けることができました。金曜日に発生した問題をチームが解決してくれたことで、土曜日は最初のステージからいいフィーリングで走ることができました。最後のステージは表面に水が浮いていて、雪壁に突っ込んでしまい抜け出すことができず残念でした」
「今年序盤の3戦では、雪道での四輪駆動車のドライビングをとても楽しむことができましたし、このようなコンディションでは昨年に比べてかなり改善できたと思いますが、それでもまだやるべきことは多くあります」
●山本雄紀(トヨアGRヤリス・ラリー2/総合4位)
「全体的には本当にポジティブなラリーだったと思います。金曜日のスタートはとても良く、これまででベストなドライビングだったと思います。事前のテストと同じようにグリップが非常に高かったので、とても楽しんで走ることができました」
「土曜日の朝も同じリズムをキープしようとしましたが、そう簡単にはいきませんでした。路面のコンディションが少し柔らかく、ステージのキャラクターも異なっていました。それでもまったくダメだったわけではなく、どんどん改善されていきました」
「いくつかミスもありましたが、スピンに関してはペースノートと自分のドライビングがやや楽観的だったようで、左コーナーへの進入速度が速すぎて、次の右コーナーにうまくターンできなかったことが原因です。ただし、それを除けばペースノートはうまく機能していましたし、これまでのラリーよりフィーリングもずっと良かったと思います」
「クルマに対する自信はかなりつきましたが、もちろん改善すべき点はまだ多くあります」
■次戦はふたたびWRCへ
小暮と山本にとっての次戦は4月18日から21日にかけて開催されるWRC第4戦『クロアチア・ラリー』の予定だ。ふたりは2月のスウェーデン以来となるWRC2クラスに、引き続きトヨタGRヤリス・ラリー2で挑むこととなる。
クロアチアの首都ザグレブを中心に開催されるこのラリーは、小暮と山本にとって今シーズン初のターマック(舗装路)ラリーとなる。舗装された道とはいえ、ステージのコンディションは目まぐるしく変化し、数あるターマックラリーの中でも非常に難易度の高い一戦として知られるクロアチアは、彼らにとって大きなチャレンジとなることが予想される。

