最終日デイ3は、2位陥落の昨年王者モーラのフィエスタにも不運が襲う。SS12でマシントラブルが発生し、2年連続優勝の望みが絶たれる結果となった。
これで43.9秒のマージンを得たマガラエスは、最終SSでそのリードを1分34秒4まで広げフィニッシュ。同時に選手権が掛けられているポルトガル選手権でも開幕戦ウイナーとなった。

「こんな結果は期待していなかったよ」とポディウム上で喜びを語るマガラエス。
「本当に素晴らしいラリーで、完璧な週末になった。家族やすべての人の支援に感謝しているし、この結果が今季のERCプログラム継続を助けてくれることを願っている」

総合2位に入ったのは、昨年のキプロスでERCのトップカテゴリーデビューを果たしたマリアン・グリーベルのシュコダ・ファビアR5で、このドイツ人ドライバーが今季最初のERCジュニアU28の勝者ともなった。
総合3位(U28・2位)にはアイルランド人のジョシュ・モファット(フォード・フィエスタR5)、同4位には初日ギヤボックストラブルから驚異のリカバリーを果たしたプジョー・ラリー・アカデミーのぺぺ・ロペス(プジョー208T16)が入っている。

2WDのR2カテゴリー車両で争われるERCジュニアU27は、2015年にもこのカテゴリーでクラス優勝を果たしているイギリス人のトム・イングラム(オペル・アダムR2)が、オペル・ラリー・ジュニアのチームメイトであるヤリ・ハンチュネンのトラブルにも助けられ、今季最初のウイナーとなっている。