一時はジュニアWRCで経験を積んだのち、2022年にヨーロッパの舞台に戻った若手有望株は、同年の地元戦で全12ステージで最速タイムを記録し、前人未到の完全制覇でERC初優勝を果たした。続く2023年も連勝と2回の表彰台を獲得し、増え続ける今季タイトル候補リストの中でも筆頭として新シーズンをスタートさせる。
同じく、今季は4月中旬開催でオールグラベルへと一新されたERC開幕戦『ラリー・ハンガリー』に向け、ポーランド出身のミコ・マルチェクもシーズン開幕を前に、ミシュランタイヤを装備したシュコダ・ファビアRSラリー2でシーズンを追うことをアナウンスした。
「2024年、僕らもヨーロッパ・ラリー選手権のフルシーズンと、WRC世界ラリー選手権のWRC2カテゴリーの一部ラウンドに参戦する」と、ERCに続き6月に開催される第80回『ラリー・ポーランド』への出場も明かした28歳。
そのマルチェクは2018年にポーランドの地元戦でERCデビューを果たし、翌年の同イベントで初のステージ優勝を飾ると、2021年にはそこで初表彰台を獲得してもいる。
「僕らはこれまでの経験を活かし上位を目指して戦えると確信している。精神的にも肉体的にも準備は整っているので、目標は達成できると信じているよ」
またハンガリー出身のガボール・ネメットは、昨季までドライブしたヒョンデi20 Nラリー2からシュコダに乗り換え、ユーロソル・レーシング・チーム・ハンガリーとともに開幕戦への出場を予定している。


