更新日: 2016.04.18 13:42
世界ラリークロス第1戦:ソルベルグが3連覇へ向け好スタート。ローブは5位で初戦終える
世界ラリークロス選手権(WolrdRX)は17日、ポルトガルで第1戦が行われ、シリーズ3連覇の期待がかかるペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)が優勝した。今シーズンからWorldRXにフル参戦するセバスチャン・ローブ(プジョー208)は5位、ケン・ブロック(フォード・フォーカスRS)はマシントラブルによりセミファイナル進出を逃している。
予選日の16日には激しい雨が降るウエットコンディションとなったWorldRX開幕戦。一夜明けた決勝日は青空が広がり、全セッションがドライコンディションで争われた。ソルベルグはローンチコントロールシステムにトラブルを抱えながらも、決勝レース進出をかけたセミファイナル2で抜群のスタートを決めてトップチェッカー。決勝の1列目イン側グリッドを獲得した。セミファイナル1はヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が制し、1列目アウト側につけたほか、セミファイナル2で2位を獲得したローブは2列目グリッドを確保している。
ローンチコントロールを使用できないソルベルグは、決勝レースでもスタートを成功させトップを維持して1コーナーをクリアしていく。2番手にはロビン・ラーソン(アウディA1)、3番手にトーマス・ヘイキネン(アウディS1)と続いていたほか、フロントロウスタートのクリストファーソン、2列目スタートのローブはスタート直後に1コーナー奥に設けられたジョーカーポイントをクリアし、走行義務を消化していく。
首位を快走するソルベルグは4周目、走行義務を消化するべくジョーカーポイントへ。すでにジョーカーをクリアしているクリストファーソンにポジションを逆転されたかに思われたが、ソルベルグは2コーナーの飛び込みで、クリストファーソンのイン側にマシンをねじ込み、接触しながらオーバーテイク。実質トップの座を死守した。一方、この接触でクリストファーソンはマシンの左フロントを破損。ペースを大きく落とすこととなった。
ソルベルグは、その後も順調に周回を重ねてトップチェッカー。2016年の開幕戦を制し、シリーズ3連覇へ向けて幸先の良いスタートを切った。2位はラーソン、3位はヘイキネンが獲得している。