WRC初開催となる今大会で、シーズン5勝目を狙うTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は、「最大のチャレンジは、多くのステージを一度しか走らないこと」とポイントを語っている。

「ラトビアでWRCが開催されるのは初めてだが、高速かつ流れるようなコーナーが続き、路面には砂が多いなどラリー・ポーランドと似たような特長を持つことが予想されている。しかし、おそらく道幅はさらに広く、よりハイスピードなラリーになるだろう」

トヨタ、WRC初開催のラトビアにフルエントリー。得意の高速グラベルで選手権リードを奪えるか
TGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表

「そのなかでも最大のチャレンジは、多くのステージを一度しか走らないということで、最近ではかなり珍しいことだ」

「つまり、選手たちは多くの新しいペースノートを作成するという、大変な仕事をこなさなくてはならず、新しいイベントで新しい道を走るのは、いつだって大きな挑戦となる」

 そんなラリー・ラトビアへ向けて、ラトバラ代表は次のようにクルーへの期待を口にしている。

「ポーランドでのカッレ(・ロバンペラ)の勝利は素晴らしかったし、エルフィン(・エバンス)のドライビングも安定していた。我々はポーランドでいいパフォーマンスを発揮できていたので、その流れが続くことを期待している」

「また、(勝田)貴元がフィーリングの改善をラトビアで感じてくれたら嬉しいし、セブ(セバスチャン・オジエ)がふたたび我々と一緒に戦ってくれたなら、それは素晴らしいことだね

勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)
勝田貴元は、苦戦したラリー・ポーランドのリベンジなるか。

「今年は選手権争いがかなり接戦なので、相手に差をつけることは大変なことだ。そのため、この新たなチャレンジに強力なフルメンバーで臨み、戦い続けることが何よりも重要となるのだ」

 WRCイベントとしては初の開催となる今大会。シーズンもすでに後半戦に差し掛かっており、少しのポイントも落とせない戦況に入りつつあるなか、選手権を10ポイントリードするヒョンデ・シェル・モービスWRTに対し、TGR-WRTはその差を逆転することはできるだろうか。第8戦『ラリー・ラトビア』は、7月18日(木)から21日(日)にかけて開催される予定だ。

セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
事故からの復帰戦となるセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)

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