生き残ったのは4台のみ。「ラリー・フィンランドでこれほど厳しかったことはない」/WRC最終日コメント
Translation:AKARAG
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「残念ながら、最後から2本目のステージでクラッシュしてしまった。そのステージを1回目に走行した時はうまくコーナーをクリアできたが、2回目は轍で少しアンダーステアが出てしまったんだ」
「トリッキーなコーナーであることは分かっていたが、スピード超過というよりも、轍に入った時のクルマの反応によってコントロールを失った。完全に私のミスで、大きな代償を払うことになった」
「この週末は物事が良くない方向へと進み、最悪の結果になってしまった。しかしこれがモータースポーツで、このようなことも起こり得る。今シーズンはあと4戦残っていて、まだタイトルの可能性は残されているので、最後の最後まで全力を尽くして戦う」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「たとえ望んでいたかたちではなかったとしても、やはりフィンランドでの優勝はうれしいものだ。チームは素晴らしいクルマを用意してくれて、週末を通して圧倒的な強さを発揮した」
「カッレとヨンネ(・ハルットゥネン)はほかの選手たちとは別次元の走りを見せていたが、不運にもコーナリングライン上に転がっていた岩に当たってしまった。チームの力を考えると、さらに良い結果を残せていたはずなので残念でならない」
「シーズン前半戦のラリー・イタリア・サルディニアで私は運悪く勝利を逃したが、今回ここで取り戻したかたちだ。長い間この世界に身を置いてきて、さまざまな結果や感情的なシーンを経験してきた」
「そして、ほとんどの場合は幸運に恵まれてきたが、今日に関してはそう思うことができない。2位でフィニッシュしたかったというのが正直な気持ちだが、モータースポーツでは時に不公平なことも起こるのだ」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「朝はすべてをうまくコントロールできていて、リスクを冒すことなく日曜日のポイント獲得を目指して戦っていた」
「最後から2番目のステージも安定したペースでごく普通に走っていたが、ステージのほぼ最後のコーナーの途中に大きな石が転がっていて、それを避けることができず道から飛び出してしまった」
「自分たちにはどうしようもできない状況だったので、現実とは思えないような感覚だ。事実を受け入れるのはかなり厳しいが、一方で、そこまで自分とヨンネは完璧な週末を過ごしていたし、これ以上のことはできないと思えるほどだったよ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合41位
「昨日のセッティング変更が功を奏し、今日はクルマが非常に好調でした。朝からフィーリングが良く、プッシュすることができました。パワーステージで優勝し、最大ポイントを獲得できたのは良かったです」
「また、スーパーサンデーでトップと並ぶ合計タイムを記録し、多くのポイントを獲得できたのも良かったです。しかしそれでも、チームに良い最終結果をもたらすことができなかったことを、本当に申し訳なく思います」
「速さはあったので、もっといい結果を残すことができたはずです。今週末は多くのドライバーがミスを犯しましたが、ラリーは週末を通して戦う長い競技であり、スプリントレースではないのです」
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「ラリー1カーでの初ラリーを無事に終えることができて、ほっとしている。今週は感情が激しく揺れ動いた、まるでジェットコースターのような一週間だったよ」
「ラリー・フィンランドで初めてトップカテゴリーに挑戦して、フィンランド人最高位の4位を獲得し、初めてベストタイムを記録するなど、自分にとって素晴らしいラリーになったんだ。ただ、まだまだ改善の余地は多くあると感じた」
「今回はもっと安定していて、リラックスして戦うことができるイベントになると思っていたのだが、そうはならなかった。過去ラリー・フィンランドでこれほど天候が厳しかったことは記憶にない」
「チームにとっては最高の週末にはならなかったが、自分自身のパフォーマンスに関してはポジティブな面を見つけることができたのでうれしく思っている。トヨタGRヤリス・ラリー1でホームラリーに出場することは夢だったので、トヨタと、チームの全員に感謝します」