更新日: 2024.09.11 17:36
強豪DRRが“ダッジ”と提携。王者ラーソンが『ホーネットR/T』でデビューウイン/ナイトロクロス開幕戦
こうして迎えた初戦は、序盤のヒートレースから2勝を挙げ、予選でトップの座を獲得したチャンピオンが先行し、セミファイナルでの勝利に続いてファイナルでも首位を堅持していく。
その背後でも、チームメイトのマッコーネルとバッケルドが2番手を争い、エリクソンがそれを追う展開に。この陣営内バトルの結末は接触で右後輪が外れたバッケルドが1周遅れの7位へと後退し、この間隙を突いたエリクソンが2位を奪取。それでも勝者ラーソン、3位マッコーネルと、デビュー戦のダッジが初戦でダブル表彰台を決める結果となった。
「このレースに臨む前は少し不安だったが、良い一日になったね。ターマックの配分が多く、自分の運転技術には舗装路はあまり向いていないと思っていたんだ」と振り返ったラーソン。
「自分がより速く、まったく別のレベルでドライブできるという自信が持てると、体全体が落ち着くね。チームのおかげで完璧な一日を過ごすことができたよ」
一方、僚友のケビン・エリクソン(オルスバーグMSE)がジャンプの激しい着地で背中を負傷し、午前の時点でドクターストップが掛かったことから、孤軍奮闘のポディウム獲得となっていたオリバーは、明けた日曜も単騎でDRR JCの牙城に挑むことに。
ファイナルを2番手からスタートしたオリジナルのFC1-Xは、ポールポジションのマッコーネルがハーフスピン状態に陥ったのを見逃さず、すぐさま首位浮上を果たす。
同じく3番手に上がってきたヴィクトル・ブランクス(VMVレーシング)を抑え込み、なんとかポジション奪還を狙ったDRR JC+チーム・フラズスのジャマイカ出身ドライバーだったが、兄弟のために奮起したノルウェー出身者には届かず。オリバーが週末を最多得点で締めくくり、自身初めてチャンピオンシップの首位に立った。
「フレイザーにはかわいそうなことをしたが、僕はすぐ後ろに隠れていた。それこそが僕の計画だったからね。何もリスクを冒さないこと。それが今シーズンの僕のやり方だ。今年はなんとしてもレースを完走したかったんだ」と勝者オリバー。
同じく自身初表彰台を獲得した19歳のブランクスが、ランキングでも4位に続いたナイトロクロスの2024/25シーズン。続く第2戦は10月5~6日にソルトレイク・シティのユタ・モータースポーツキャンパスで争われる。