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投稿日: 2024.10.15 12:23
更新日: 2024.10.15 12:29

不遇の時期を過ごしたアンドレアス・バッケルドが約2年ぶり復活の連勝劇/ナイトロクロス第3-4戦


ラリー/WRC | 不遇の時期を過ごしたアンドレアス・バッケルドが約2年ぶり復活の連勝劇/ナイトロクロス第3-4戦

「(9月の開幕戦)リッチモンドでは、週末全体で平均して最速だと感じたが、決勝で運が悪くポイントを獲得できなかったんだ。ここソルトレイクに来て再スタートを切ろうと思っていた」と明かしたバッケルド。

 その開幕戦同様、この週末も両ヒートで接触に終わる可能性も頭をよぎったというバッケルドだが、ありがたいことにチームメイトのラーソンが後方支援する展開に持ち込んだ。

「決勝ではポールポジションからスタートし『今回は何がうまく行かないんだろう?』と思っていた。これまでここに来るたびにいい成績を収めてきたが、いつも間違ったレーンを選んでいた。突然、ジョーカーが速かったり、通常のラインの方が速かったりする。そして最終的に『何を選ぼうが、どうせ間違いになる』という思考に陥った」と続けたバッケルド。

「ターン1でホールショットを決めたが、太陽がとても低く最後の数コーナーは何も見えなかった。今日はロビンがいなかったら、僕は勝てなかっただろう。視界のないターンで誰かが僕を蹴散らしていただろうしね。でも、彼は僕を見ることができたから、自分がどこにいるかを理解し、クルマを適切なポジションで走らせた。それがギャップを作る要因になったんだ」

 しかし、この復活リスタートは開始前に危ぶまれる事態に陥っており、ソルトレイクシティに到着するとすぐにバッケルドは病魔に襲われたという。

「木曜日に連鎖球菌性咽頭炎にかかり、約40度の熱が出た。手、指、つま先、お尻が震え、ペニシリンを飲んだり……いろいろやったよ(苦笑)」と明かすバッケルド。「だから金曜から第3戦初日はできるだけ走らないようにした。それが土曜日の勝利をさらに嬉しいものにした。2年ぶりの連勝は素晴らしいことだけど、レースにまったく出場できない可能性が非常に高かった週末に勝利するのはまた格別さ」

「本当に気持ちよかった。美しいトロフィーを持ってここに立っていて気分がいい。久しぶりだ。1位でゴールラインを越え、勝利を収めることができて本当に良かった。僕はいろいろな意味でとても腹を立て、激怒していた。怒りではなく、幸せな雰囲気と気持ちで寝るのは本当にいいことなんだね」

 日曜は最終フィニッシュ目前にマルチクラッシュが発生する波乱も経て、表彰台は2日連続でバッケルド、ラーソン、そしてオリバー・エリクソンの並びとなり、バッケルドは連勝によりラーソンとエリクソンに次ぐポイントランキング3位に浮上。続く第3ラウンドは11月15~16日にアリゾナ州フェニックスのファイヤーバード・モータースポーツパークで争われる。

日曜は、オリバー・エリクソンが最終ラップでフレイザー・マッコネルを抜いてDRRの表彰台独占を阻止
続く第3ラウンドは11月15~16日にアリゾナ州フェニックスのファイヤーバード・モータースポーツパークで争われる


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