かつてGr.A時代のWRC世界ラリー選手権を席巻した伝説のブランド、ランチアが満を持して投入する新世代モデル『ランチア・イプシロン・ラリー4 HF』に関し、イタリア国内ラリー選手権で来季2025年に導入されるワンメイクカップの優勝者を対象に、2026年からのERCヨーロッパ・ラリー選手権参戦権を賞典として付与。これにより、ランチアのファクトリーチームがシリーズに復帰し、ERCでの歴史を再始動することとなった。
1980年代以降、この欧州選手権への主だった関与がなかったランチアだが、元ERC王者でWRCでも活躍を演じた名手ミキ・ビアシオンと、現代のERCで通算2勝を記録するイタリアン・マイスター、アンドレア・クルニョーラが開発に関与したイプシロン・ラリー4 HFの登場で、その状況は一変することになった。