更新日: 2024.11.26 13:13
最後のラリージャパンは試練の連続に。眞貝/安藤が6年過ごしたTGR-WRJに別れ「幸せな経験でした」
【ラリージャパン2024 終了後コメント】
●眞貝知志(TGR-WRJドライバー)
「残念ながら、かなり予期の難しいトラブルに2回見舞われてしまいました。それでも、修復後のクルマでは本当に気持ち良く走ることができましたし、ラリー2車両の間に割って入るタイムも出せたので、エンジン・ブレーキやサスペンション、4WD制御などを総合的に組み合わせて開発を重ねて、走ってきた成果を示すことができたと思っています」
「とくにもっともチャレンジングだったGR-DATは、初めから完成度の高いシステムでしたが、ラリーという競技フィールドでタイムを詰めていくため、チームの皆さんと一緒に細かいところまでこだわって2年間試行錯誤してきました。最後にはトップレベル競技においても『速く走るための選択』として、“Mレンジ”と“Dレンジ”でタイムが変わらないレベルにまで持っていくことができたので、この楽しさを皆さんにも味わっていただきたいです」
「今回、少しトラブルには見舞われましたが、しっかりしたタイムで気持ち良く走り切るという目標は達成できました。チームの皆さんといいラリーを戦えたと思います。6年もの間、TGRのドライバーとしてラリーに参戦できたことは、幼少期からの夢を超えるような幸せな経験でした。チーム関係者の皆様、コドライバーの安藤選手、そして応援してくださったすべての皆様に改めて深く感謝申し上げます」
●安藤裕一(TGR-WRJコドライバー)
「今回のラリーは、予想外や予定外がたくさん起こり、コドライバーの技量を試されるイベントでした。結果的にはコドライバーのできることは精一杯できたと思います」
「また、“もっといいクルマづくり”の最前線を間近に見ることができ、改めて素晴らしいチームだと感じました。私たちの活動は、自分たちが勝つことだけではなく、世界のドライバーが将来勝つためのクルマを作るという場でもありました」
「眞貝選手もドライバーとして歯がゆい面があったと思いますが、クルマの進化とともに活動意義をヒシヒシと感じられる2年間でした。眞貝選手とふたりで、GR-DATの開発に携われて、とても充実した活動になりました」
●豊岡悟志(TGR-WRJチーム監督)
「距離も長く、世界のクルマやクルーと一緒に走ることができる機会は、選手にとっても特別ですし、チームにとってもいつも以上に力が入りました。また、地元開催であることもあり、応援してくださるお客様も多く、その中で戦えたことはとても嬉しかったです」
「しかし、今回はクルマにいろいろなトラブルがあり、選手には申し訳ないことをしてしまいました。チームとして成長したと思える部分があったとしても、まだまだだと今回の出来事で痛感しました」
「最後に、眞貝選手はご自身がエンジニアということもあり、とてもフィードバックが的確で、活動の中身を濃くして頂きました。安藤選手はラリー参戦のみではなく、社内のラリー教室などでも、ご活躍頂きました。ふたりには本当に感謝しています」