復帰戦、そして母国ラウンドである『ラリージャパン』でクラス6位となった小暮は、日本のファンの応援が助けになったと語った。
「今週末の当初の目標は、とにかく長い距離を走ることだったので、初日はかなりセーフティサイドに振った運転を続け、なかなか良いリズムを掴むことができませんでしたが、ラリーが進むにつれて自信を持ってコーナーに入って行けるようになったので、ペースが上がりました」
「怪我で数カ月間戦線を離脱したことは辛かったですが、このラリージャパンで復帰することだけに集中することができましたし、それがうまくいったので嬉しく思います」
「多くのファンが応援してくれたのは素晴らしい経験になりましたし、自分にとって助けになりました」

トラブルやアクシデントを複数回経験した山本は、最終的にリタイアに終わったもののペースに自信を持ち、前を向く。
「多くのことが起こったラリーでした。初日にパンクを喫し、次のステージではスピンをしてクルマにダメージを受けましたが、それでも金曜日のステージを走り切ることはできました。土曜日は徐々にペースをつかみ、その日の最後のステージまでに3番手タイムを記録することができたので、自分たちのペースを見せることができたのではないかと思います」
「このような形でラリーを終えることになったのは残念ですが、ラリージャパンは難しいイベントでした。いくつか改善を進め、自分たちに競争力があることも分かっていますので、もっとクリーンに走れば結果はついてくるでしょう。その意味で、今回自分たちが達成したことは励みになります」
「大勢の日本のファンの皆さんが応援してくれたことは本当に嬉しかったですし、モチベーションも上がりました。とても素晴らしいイベントだったと思います」
ラリー翌日の11月25日に名古屋市内で行われた、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の2025年WRC参戦体制発表の中でアナウンスされたとおり、小暮と山本の育成プログラムは来季も継続され、今後はラリー2カーでより多くのイベントに出場することになるという。

