修復作業も無事に終わり、29日土曜日、2台のシトロエンC3 WRCはパルクフェルメを出発しました。しかし、メカニックがブリーンのマシンにオイル漏れを発見。
エンジンへのダメージを避けるため、ブリーンは大事を取ってデイ2の走行を取りやめることに。チームは、前日の衝撃でダメージを受けたパワートレーンを取り外して交換。万全の状態で競技最終日の再出走を目指します。
一方のミークは、この日最初のSSでマシンが正常に動くことを確認すると、ふたたびペースアップ。SS11、SS12で2連続ステージウィンを獲得しました。
ところが、ミークは午後のループでふたたびコースオフを喫してしまいます。SS14の高速セクションでバンクにヒットしたC3 WRCは8回転。クルーは無事でしたが、この時、ミークのラリーは完全に終わりを告げることとなってしまいました。
このため、日曜日をチームからスタートしたのは、クレイグ・ブリーンのみとなりました。このラリー初参戦のブリーンは、独特な性格のイベントで経験を積んだことに喜びを感じていました。

SS15のエルコンドル‐コピナではSS4番手タイム、SS16のミナクラベロ‐ジュリオ・チェーザレではSS3番手タイムをマークしたブリーンは、応用力の高さと成長の早さを示しました。
しかし、規定を考慮してこの先のラリーに向けてスペアパーツの数を確保するために、最終サービスではリタイアすることを選択しました。