昨季2024年より、新たに持続可能燃料採用の内燃機関(ICE)搭載モデルと、電動最高峰のRX1eが混走する“バトル・オブ・テクノロジーズ”のコンセプトを採用してきたWorldRX世界ラリークロス選手権だが、シーズン終了後にラリークロス・プロモーターGmbHの運営権が切れたことで、FIA国際自動車連盟は同シリーズの新しいプロモーターを模索してきた。しかし3カ月の検討を経て、FIAは「サービスプロバイダーの支援を得て」と但し書き付きではあるものの「即時発効」で運営権を取得すると発表した。
ここまでプロモーターを務めてきたレッドブルを母体とする組織は、2014年の創設以来シリーズを運営してきたIMGが撤退した後、2021年に同シリーズの運営権を取得。エントリー数の減少と選手権の健全性に関する不確実性が続くという難しい数年間を経て、前述のとおり昨季よりシリーズに新規軸のコンセプトを打ち出していた。