更新日: 2017.06.05 18:09
15歳の天才少年が快挙。ペター・ソルベルグの長男オリバーがラリークロス初優勝
国境に近く、隣国ノルウェーからも多くの観衆が詰めかけるなか、雨が降り止まぬ状況でファイナルはスタート。ポールポジションから盤石のスタートを決めたオリバーは、そのままリードを維持していく。
2番手のブリンテソンはラップごとに視界が悪化するなか、なんとかオリバーを捉えようとジョーカーラップで攻めの走りをみせるが、ここでわずかにマシンコントロールを誤るミステイク。
本コース復帰の際にオリバーをかわすことはできず、これでノーチャンス。結局そのままのポジションでチェッカーとなり、オリバーが参戦2戦目にして初優勝をマーク。選手権でもブリンテソンを3ポイント逆転し、54ポイントで首位に躍り出た。
豪雨のなか、見事なドライビングを披露したオリバーは、ファイナル直後に父ペターと勝利を祝いつつ、「最悪に楽しかったし、とてもアメイジングだった」とティーンエイジャーらしいテンションで決勝を振り返った。
「どしゃ降りで(路面は)ドロドロだったけど、セミファイナルから路面のグリップがものすごく良くなった。だから決勝でも本当にびっくりするぐらいグリップしたんだ。それで僕はドライビングを少しアジャストしなくちゃならなかったけど、うまくいったと思う」
一方、2位に終わったブリンテソンは「雨のコンディションはいつだってハードだ。今日はスタートからその後の全周にわたってあらゆる可能性にトライしたけど、オリバーを捕まえることはできなかった」と完敗宣言。
3位には、週末を通してステーブルなドライビングを見せた大ベテランのマッツ・オーマンが入っている。
ラリーXノルディックの第3戦はスウェーデンの首都ストックホルムにあるソルバラが舞台となり、今季初のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権との併催ラウンドとして開催される。