ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2017.06.27 16:57
更新日: 2017.06.27 16:58

ティエリー・ヌービル、母国イプルーで無念のクラッシュ。アブリングが激戦を制す


ラリー/WRC | ティエリー・ヌービル、母国イプルーで無念のクラッシュ。アブリングが激戦を制す

 地元ファンの大声援を受けてスタートしたヌービルは、トップタイムこそないものの、最初のSSから上位タイムを連発。総合で早くも首位のポジションをキープしていく。

 しかし、総合2位につけるブフィエとは3秒以内のバトルとなり、その重圧からかSS6でまさかの事態が起こる。

SS6の高速コーナーで、ティエリー・ヌービルのヒュンダイi20 R5が大きくコースオフ
SS6の高速コーナーで、ティエリー・ヌービルのヒュンダイi20 R5が大きくコースオフ

 ヌービルのi20 R5は高い車速を維持したまま右高速コーナーに進入。しかし、ターマックに乗った砂地でマシンがスライドし、コーナーミドル付近から足元をすくわれコントロールを失うと、マシンは激しくコースオフ。このクラッシュによりステージへの復帰は叶わず、デイリタイアとなってしまう。

 これでリードを引き継いだブフィエは、SS7終了時点で2位のアブリングに21.1秒の大差を持ってラリーリーダーに立つこととなった。

 続くデイ2は、SS9から始まる全11ステージと前日以上の長丁場。250km以上のSS区間が残された1日は、大量リードを築いていたブフィエにも不運が襲うことに。

かつてはi20 R5の開発ドライバーも務めたケビン・アブリングは、プジョー208T16で3度のSSベストを記録
かつてはi20 R5の開発ドライバーも務めたケビン・アブリングは、プジョー208T16で3度のSSベストを記録

 14.50kmのSS12で、ブフィエのファビアはわずかにワイドラインとなり、ヌービル同様、溝に捕まりスタック。これで最大24.3秒まで開いたマージンは一気になくなり、アブリングが逆転の首位に浮上。

 14秒のビハインドを背負ったブフィエも、2011年WRCモンテカルロ・ラリー勝者のプライドに賭けてアブリングを追ったものの、最終的に8秒差まで詰めたところでジ・エンド。

 アブリングは以前のコドライバーであったセブ・マーシャル(現在はWRCでヘイデン・パッドンとペア)から、2015年のイプルー勝者であり、今季のベルギー王者でもある元WRCドライバー、ピーター・チョーエンを“コドライバー”に起用する秘策も当たり、ベルギー国内選手権で最大ポイントを獲得。

 また、BRC英国ラリー選手権ではM-スポーツ・ワークスのキース・クローニン(フォード・フィエスタR5)が7位に入り、こちらも最大ポイントを獲得している。

ベテランイタリア人、ジャン-ドメニコ・バッソもヒュンダイi20 R5で6位入賞
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オランダ人のケビン・アブリングが最終ループでも差を守りきりイプルー初優勝
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英国選手権を追うキース・クローニンは総合7位でフルポイントを獲得
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