更新日: 2017.06.29 17:30
世界ラリークロス:シルバーストンの新トラック公開。「攻め甲斐がある」とヒルボネンも絶賛
名称を“スピードマシン・フェスティバル”とする2018年のWorldRXイギリス戦は、土曜夜のヘッドライナーとしてミュージシャンによるフェスを開催するほか、F1でも利用されるキャンプサイトの開放、ウイングと呼ばれるピットビルディングでのキッズやティーンエイジャーたちを中心とした新たなファン向けのシミュレーターやネット対戦が可能なeゲーミング・エリアを設けるなど、ラリークロスを軸にした新たなイベント作りの試みがなされる。
「その上で、我々は参戦する各マニュファクチャラーにF1トラックを走行する機会を提供することができる。しかしもっとも重要なポイントは、正しい場所で世界的なモータースポーツイベントを開催することで、リデンヒルでそれを達成するのは期待できなかった」
シルバーストンのスポーツディレクター、スチュアート・プリングルも「これはシルバーストンのもうひとつのステップになる」と期待を語った。
「ここに新たなラリークロスのトラックを作れたことは重要だ。イベントまで残り1年の時点で形が見えたので、今後はドライバーたちの声に耳を傾け、必要な変更を加えていくことも可能だろう」
このお披露目に先立ち、新トラックのテストとフィードバックを担当した元WRCドライバーのミッコ・ヒルボネンは、シルバーストン近郊に拠点を置くJRM製のミニ・JCW RXスーパーカーをドライブ。
WRC引退後はクロスカントリー・ラリーを中心に活動を続けるヒルボネンだが、来季2018年は「ラリークロスのマシンをぜひドライブしてみたいね」と、発表会の席上で笑顔を見せた。
「このマシンは2015年シーズンにリアム(・ドーラン)やガイ(・ウィルクス)がドライブしたマシンだけど、クロスカントリーマシンよりはるかに俊敏だ。トラックも攻め甲斐があって素晴らしかったよ」
壇上のペターも、最後にひとことだけ付け加えることを忘れなかった。
「リデンを離れなければならないのは悲しい。僕が得意だっただけでなく、ラリークロスが生まれた由緒正しい場所だったからね。でも未来を見なければ。ただし、これはあくまで“ラリークロス”だから、あまり華麗で“小洒落たもの”にはならないだろう、ということは覚えておいて欲しいね!」