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 チームを率いるイブ・マトンも、シトロエンは「一歩下がって現状を見つめ直し、C3 WRCの開発中に抱えていたリスクを解消するべき」としている。

「我々のマシンが速いことは間違いない。ただし、マシンがポテンシャルを発揮するスイートスポットが狭すぎるんだ」

 なお、シトロエンはラリー・ポーランドに向け、ふたつのエリアに関してホモロゲーションを再取得。リヤディファレンシャル周りに新パーツが導入されたほか、前後のトルク配分を最適化している。

 本人からのコメントは得られていないが、チーム関係者によれば、このふたつはミークが以前から改良を訴えていたものだという。ミケルセンも「もっとフロント側にトルクがあるマシンをドライブしてきた経験がある」と改良の理由を説明している。

「コーナーへ飛び込む時、僕はブレーキングでマシンをスライドさせる。そして、そのあとはアクセルを全開にしてコーナーをクリアするんだ。コーナリング中はフルスロットルだよ」

「(前戦の)ラリー・イタリア・サルディニアでは、ブレーキを踏んでフルスロットルにしたら、マシンがスライドしすぎた。リヤのスタビリティが充分ではなかったんだ」

 なお、ミケルセンはC3 WRCで挑む2戦目も、前回と同様にマージンを持った戦略で戦うと明かしている。

「『あまりに遅いのはウンザリだ。全開で行ってやる』と言うこともできるけど、それでは必要以上にリスクを抱えてしまう」

「まだ、マシンとの一体感がないんだ。マシンから充分なフィードバックが得られていないし、あらゆるコンディションでのマシン挙動を把握できてない。そうなるとクラッシュするしかないんだ」

「マシンについて理解は深まりつつあるし、ラリー・ポーランドに向けていろいろな変更も施したから、自分のプランどおりに戦っていく」

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