続く日曜の第11戦でも、スバル・ラリーチームUSAが速さをみせ、前日のアトキンソンにかわり、チームメイトであるパトリック・サンデルがポールポジションを獲得。WRX STIのスピードを証明する形となった。
しかし、ファイナルがスタートするとこちらも前日のリピートのような展開となり、早々にファウストが首位に浮上し、スピードが2番手に続く展開に。

サンデルはなんとか3番手に踏みとどまり、4番手のブライアン・ハータ・ラリースポートのルーキー、オースティン・シンドリック(フォード・フィエスタRXスーパーカー)と、アトキンソンを従えてフィニッシュ。

これでファウスト、スピードのふたりが連日のワン・ツー・フィニッシュを決め、タイトル争いでもファウストが首位スピードに30ポイント差に詰め寄った。
「この週末はスピードが席巻してタイトルを決めてしまう可能性もあった。それを阻止できたのは良かったね。でも一番大事なことは(タイトル争いのライバルであった)ロエンブロ・モータースポーツのスティーブ・アルピン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)を僕ら2台で封じ込めたことだ」と、喜びを語ったファウスト。

この週末の結果により、フォルクスワーゲン・アンドレッティ・ラリークロスは2年連続のチームタイトルを確定。来月10月14日に開催されるシーズンフィナーレ、ロサンゼルスでの決戦は、VARCのふたりと首位から74ポイント差のアルピンにのみタイトル獲得の可能性が残されており、事実上はVWビートルの一騎打ちになるとみられる。

