そのペター・ソルベルグは、決勝進出を賭けたセミファイナル2のヒートで、ターン1の攻防によりヤニス・ボウムニス(フォード・フィエスタRXスーパーカーEvo.3)のマシンとヒットし、クラッシュ。
リガ市街の病院に搬送され精密検査を受けた結果、鎖骨と肩こう骨へのダメージに加え、左の肋骨下部2本を骨折。肺にも影響が及んでいるという。
しかしその他の身体機能に異常はなく、ペターはすぐにリガの病院を後にして母国ノルウェーの医療施設に移動。残る2戦への出場を検討するとしている。

一方、昨季王者でこのラトビア戦で2位に終わったエクストロームは、新たなラリークロス世界王者を祝福するとともに、残る2戦でペターやローブとのドライバーズランキング争いを望んでいる、と語った。
「まず最初にヨハンにおめでとうを言いたい。僕は彼を本当に小さいころから知っているし、今季最高のドライバーであることを証明した。そのファイティングスピリットは間違いなく、お父さんから受け継いだものだね」
「願わくば、残り2戦はドライバーズランキング2位、3位を、セバスチャンやペターと争いたい。今回のイベントでは4台のアウディS1をセミファイナルに送り込めたし、チームとしては強力な週末になったと思う」

さらに、ファイナル進出を決めたフーニガン・レーシング・ディヴィジョンのアンドレアス・バッケルド(フォード・フォーカスST RXスーパーカー)が4位。地元ラトビアのファンを沸かせた母国出身のボウムニスが5位。そして2度目のWorldRX参戦となるDTMドイツ・ツーリングカー選手権レギュラー、ニコ・ミューラーのアウディS1 EKS RXクワトロが、早くもファイナル進出を果たし6位フィニッシュという結果に終わっている。
次戦、第11戦となるドイツ・エステリングでのイベントは、1週明けた10月最終週の開催となっている。
