「私がドライバーとしてスペインで戦ったのは、現在のようなミックスサーフェス・ラリーとなる前の時代だ。私にとっては未知なるイベントなので、私個人として展望を多く述べることはできないが、ヤリ-マティはもちろんこのラリーのことを熟知している」と語るのはTOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表、トミ・マキネン。

「グラベルとターマックというふたつの路面で走るために、他のラリー以上に多くの機材やパーツを用意する必要があり、エンジニアやメカニックの仕事量も格段に増える」
「しかし、彼らはクルマがサービスに入った時にすべきことをきちんと把握しており、そのための準備も充分にできているはずだ。今季ここまで我々のクルマは着実に進化してきた」
「そして今回、いくつか新しいパーツやアイデアを投じることで、クルマがさらに良くなることを期待している」

ドライバーズランキング3位につけているラトバラは「初日がグラベル、残る2日間がターマックという組み合わせを私は気に入っている」と語った。
「スペインの舗装路はまるでサーキットのようで、WRC最高のターマックSSだと思う。また、グラベルに関しても、とても良いSSが揃っているよ」
「我々のクルマはグラベル(ラリー)のフィンランドで勝つだけの速さがあり、ターマック(ラリー)のドイツでも高いパフォーマンスを示した。だから、スペインでもきっと高い競争力を発揮できると信じている」
ハンニネンは「事前のテストでは(WRC第10戦)ドイツの時のように、クルマはとても良いフィーリングだった。本番でもドイツと同じようにラリーを戦う予定」とコメント。ラッピも「グラベルとターマックが混合するスペインは、とても挑戦し甲斐がある」と述べている。