3名中ハンニネンのみが完走という結果になった今戦について、トミ・マキネン代表は次のように振り返っている。
「4位というユホ(・ハンニネン)の結果を嬉しく思う。金曜日のグラベルでは3名のドライバー全員が苦戦したが、ターマックでのヤリスWRCのパフォーマンスは非常に高く、ユホは本当に素晴らしい走りをしてくれた」
「また、チームの不断の努力が結果となって表れ、報われたのも喜ばしい。今朝のエサペッカ(・ラッピ)のリタイアは残念だが、彼はきっとこの週末から多くを学んだはずだ」
「ヤリ-マティ(・ラトバラ)の戦いが早々に終わってしまったことも残念だったが、クルマのポテンシャルは十分に高いと思えたよ」
安定した走りで4位完走を果たしたハンニネンは「昨日と今日は、自分のこれまでのキャリアの中でもっとも楽しく感じられた2日間だった」とターマックラリーとなった週末後半を振り返った。
「前の選手とのタイム差が大きく開いていたから、とにかく安定した走りを心がけたんだ。ヤリスWRCはターマックでとても走りやすかったよ」
クラッシュでラリーを終えたラッピは「路面の変わり目で、クルマが予想以上に滑ってしまった。あれほど大きくグリップが変わるとは思っていなかったんだ」とコメント。
「正直なところフラストレーションが溜まる週末だったが、クルマはターマックでも非常に良いフィーリングだったので、ポジティブな要素も多かったと思う」
WRC次戦は10月26~29日、イギリスのウェールズで第12戦ラリー・GB(グレートブリテン)が開催される。伝統のグラベルラリーは全21本のSS、合計距離304.36kmで争われる。

