今大会でのシリーズチャンピオン獲得に王手をかけていたオジエは、ボーナスポイントが与えられるパワーステージのSS21で4位に入り、シリーズ5連覇が確定。総合ではトップと45.2秒差の3位を手にしている。
走行後、オジエは「フィニッシュした後、感情が大きく揺れ動いたよ」と5連覇の喜びを語っている。

「今年はタフな1年だったし、誰もが全力を注いでいた。Mスポーツでシリーズチャンピオンを獲得できて最高の気分だよ」
コドライバーズタイトルはオジエのパートナーを務めるジュリアン・イングラシアが獲得。また、エバンスとオジエが表彰台を獲得したことで、WRC最上位クラス唯一のプライベートチームであるMスポーツが、マニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
Mスポーツはシトロエン、ヒュンダイ、トヨタという自動車メーカーを相手に12戦中5勝を挙げたほか、全戦で表彰台を獲得する盤石な戦いで2007年以来の栄光を手にした。

総合2位はSS21を制したティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が獲得。総合4位には、ハンドリングに苦しんだラトバラを0.5秒差で退けたアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)がつけた。
トヨタ勢最上位は総合5位のラトバラ。チームメイトであるエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合9位でフィニッシュしている。ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は競技3日目にクラッシュして競技全体をリタイアしたため、最終日は走行せず。シトロエン勢は前戦スペインを制したクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)の総合7位が最上位だった。
2017年のWRCは11月16~19日にオーストラリアでシリーズ最終戦が行われる。