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 その開発オペレーションを担当するチームMEMのプロジェクト責任者を務めるクリス・メラーは、元王者との濃密な1日のテストを経験できて「最高にうれしかった」と振り返った。

「我々はマーカスの仕事ぶりにとてもとても、深い感銘を受けた。彼と新型マシンのテストができて本当に光栄だった」とメラー。

「彼は一日中マシンから降りることなくドライブを続け、今後我々が取り組むべきふたつの開発エリアに関して、的確な指摘をくれたんだ」

「彼のような実績のある男が来てくれて、まだ1000kmにも満たないマイレージの新型ラリーカーをドライブし、ある種のポジティブなフィードバックが得られたことは驚くべきことではない」

VW系のWRカー、R5カーを開発してきたノウハウが、このアイリスR5にも注がれることとなる

「我々は今後もマーカスとともに仕事を続けたいと思っているし、彼は非常に熱心な男なので、今後どうなるかを見てみることにしよう」

 チームMEMは、この新型アイリスR5を来年早々には国際格式イベントにデビューさせ、可能なら2018年のWRC2、並びにERCヨーロッパ・ラリー選手権に向けてのカスタマー供給を目指したいという。

 マシン自体はR5規定に則り、Xトラック製のトランスミッション、レイガー製のダンパー、コスワースの電子制御、ブレンボキャリパーを採用。そしてエンジンは、かつての三菱自動車とのアライアンスに由来を持つランサー・エボリューションX搭載の4B11を排気量ダウンした、1.6リッター・ターボとなっている。

 すでにマシンは今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場で公開され、現在も着々と開発作業が進行中だが、2018年シーズンのWRC参戦を果たすには同年1月1日までにFIAによるホモロゲーションを経る必要がある。

今季のグッドウッドでお披露目を終えている『プロトン・アイリスR5』。サトリア・ネオ以来の成功作となるか?

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