更新日: 2016.03.11 22:46
WRC参戦ドライバー、安全面に懸念があれば競技のボイコットも辞さないと強調
ドライバーのなかには、昨年行われたラリー・オーストラリアからWRCプロモーターやオーガナイザーに対する不満を抱えている者もいるようだ。昨年のラリー・オーストラリアでは、グラベル路面でナイトステージが行われ、ドライバーからは前走車が巻き上げた砂埃で視界が遮られたため、身の危険を感じたとの声が挙がっている。
ミークは「FIAには安全面に関する議論は大会が始まる前に行うべきだと申し入れた」とつけ加えた。
「(昨年行われた)オーストラリア大会の前までは、(WRCプロモーターから)3カ月で25通しかメールは来なかった。アイテナリーを知らされた後は何の連絡もない状態だった」
「ラリー・オーストラリアの期間中は、ずっとバカにされた気分だった。挙句に、大会終了後に『来年はナイトステージが3つに増える』と伝えられたんだ」
また、ミークは近年のWRCではスポーツとしての観点からではなく、商業的観点から物事が決定されていると指摘した。
「もし10年前に同じ状況になっていたならば、今回のラリー・スウェーデンは中止されていただろう。中止されなかったのは、お金が理由だ。今はお金がモノを言う状況なんだよ」
「スパイクのなくなったスパイクタイヤで走ることが、どれだけ危険なことか誰も理解していない。レーシングスピードで走るなんて不可能なんだよ」
「まるで、テレビ放映と資金作りのための操り人形にされた気分だった。もし、ラリー・スウェーデンをフルグラベル路面でも行うという決断を下していたら、それはラリーというスポーツそのものを冒涜する行為になっていた」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています