「このマシンのパフォーマンスとキャパシティを誰よりも理解しているし、僕がラリークロスで最も成功したマシンでもあるからね」と語るのは、今回の再投入プロジェクトを率いるドーラン。
「ミニをドライブするのはいつだって楽しい。2016年のホッケンハイムでは準決勝で勝ってファイナルでは5位に入った。まだこのプロジェクトは最後まで完成していないんだ」
そう語るドーランは、2016年夏にゲスト参加したノルウェーの”ゲートビル・フェスティバル”におけるデモランの際、飲酒運転であったことが問題視され、イギリスの自動車連盟から2017年のモータースポーツ・ライセンス停止命令を受け、約1年半を棒に振るという苦い経験もしている。
「もちろん、MSB(イギリスのモータースポーツ統括組織)に対して状況を説明し、関係者には謝罪も続けた。2016年シーズンの途中でJRMとの戦いを離れなくてはならず、本当に残念だった」と、当時を振り返ったドーラン。
「でもマシンは本当に進化の過程にあって、何の問題もなかった。ミニのシャシーは最高で、素晴らしい回頭性を誇っていた。いつもターンへの進入では自信を持ってドライブできたんだ」
「このマシンのドライバビリティこそが、速さと一貫性を生み出すカギだと信じている。2018年に向けてはエンジンを中心とした数々のアップデートも予定しているんだ」
「まだ確実なことは何もないし、今はチームのことだけに集中したいけど、また僕が運転席に戻ることだってありえる。ミニがどれだけの走りを見せられるか、できればみんなに証明して見せたいからね」

