「このマシンを選んだ最初の理由は、僕がイギリス人だからだ。それにオール・ブリティッシュ・チームでの参戦を実現したかった。第2に『ミニ・クーパーS RXスーパーカー』を使用したメディア露出戦略を採用することは、僕らの運営するXITE Racingのブランディングに一致していて、この車種選択は完璧だと思ったからなんだ」とベネット。
「それに、ベースとなるシャシーの性能が当初の予想以上に高く、RXマシンを作るのに完璧なフィットを見せたのも最高だった」
また、同じくイギリス人ドライバーであり、3度のBRCイギリス・ラリー選手権王者でもある大ベテラン、マーク・ヒギンズも2018年シーズンのWorldRX参戦を計画している。
スバルWRX STIによるマン島TTの4輪レコード保持者でもあるヒギンズは、アルバテック・レーシングのプリペアしたプジョー208RXスーパーカーのステアリングを握る予定で、少なくとも英国ラリークロス選手権の開幕2戦に出場。そのまま5月開催のWorldRXシルバーストン戦にもエントリーしたい、との意向を示している。
このプロジェクトにはチームのオペレーションを担当するアルバテックに加え、ボルトン大学モータースポーツ・エンジニアリング科(University of Bolton’s National Centre for Motorsport Engineering/NCME)とのパートナーシップを締結。学生たちがマシン開発とチームオペレーションを学ぶカリキュラムが予定されている。
「600馬力のマシンを大観衆の前で一緒に楽しめるなんて、最高のカテゴリーだ。以前から世界選手権がシルバーストンに移ったことで、参戦する可能性を探っていた。すべてはそこから始まった話なんだ」と、ヒギンズ。
英国ラリークロス選手権の開幕戦は3月の開催となり、その舞台はシルバーストンであるため、ヒギンズにとっては5月のWorldRXデビュー戦を前に新設されたコースを試す、良い機会ともなりそうだ。


