先月初め、FIAでラリーディレクターを務めるヤルモ・マホネンは英AUTOSPORTの取材に対し、ドライバーの事前審査を行いたいとの考えを示していた。
「これらのマシン(17年型WRカー)に乗るドライバーをコントロールしたい。可能であれば、スーパーライセンス制度よりも、緩やかな形でね」とマホネン。
「マニュファクチャラーとFIAが事前に承認したドライバーのみが、新型マシンをドライブできるようにしたい。この方法であればドライバーの管理が可能だ」
また、マホネンは「(Mスポーツ代表の)マルコム・ウィルソンに大金を積んで、ドライバー登録を志願する者が続出する事態は望まない」とも述べている。
「現在は、ある程度の持参金があればマシンに乗り込むことができ、現時点で我々にはそれを制限する術がない」
「ジェントルマンドライバーを17年型WRカーに乗せたいかって? もちろん、ノーだ。それに18歳のドライバーがWRCで世界選手権デビューを果たすという状況も望んでいないよ」
このほか、今回のWMSCでは“リードドライバー”の事前申請についても廃止されることが決定された。これまで、最上位クラスに参戦するチームは全14戦中、少なくとも10戦に参戦するドライバーをリードドライバーとして指名する必要があった。
なお、噂されていた新ポイントシステム(ワークスチームは3名を事前に登録。このうち上位2名のポイントがチームに加算されるシステム)については、採用の可否を含め、アナウンスされていない。