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 フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のヨースト・カピートは、WRCにはタイヤ選択の自由が残されるべきだと主張。「コントロールタイヤ導入は完全に間違っている」とコメントした。

ラリー・ポーランドではDMACKユーザーのオット・タナクがミシュラン勢を圧倒する速さをみせた
ラリー・ポーランドではDMACKユーザーのオット・タナクがミシュラン勢を圧倒する速さをみせた

「現在のWRCにはピレリ、ミシュラン、それにDMACKの3メーカーがいる。そして、これら3メーカーが参戦していることで、いい形の競争が生まれているんだ」

「それぞれのタイヤには大会ごとに得手不得手があり、これによってリザルトに多様性が生まれている。だから、今の状態がもっとも望ましいんだよ」

 Mスポーツの顧客担当であるリック・ミレナーは、WRCにコントロールタイヤが導入されることで、タイヤサプライヤーはその宣伝効果の高さに興味を持つかもしれないと述べた。

 以前に独占供給を行っていたピレリは、タイヤ供給への努力や、タナクやヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)を輩出した『ピレリ・スタードライバー・プログラム』といった取り組みが賞賛された。

 ミレナーは「コントロールタイヤにはプラスの側面もマイナスの側面もある」と語っている。

「ラリー・ポーランドでのドラマはタイヤ競争がなかったら実現しなかっただろう。DMACKはWRCに非常に力を注いでいる。それはサービスパークを見ても明らかだ。ワンメイクになると、こういった展開は起こらなくなってしまうがね」

「一方で、ほかの選手権を見ても分かるように、(コントロールタイヤ導入で)我々は投資を集中させることができ、これは選手権の成長に繋がるんだ」

「ただ、ラリー・ポーランドのような大会を見てしまうと、個人的にはタイヤはオープンな状態であるべきだと思う」

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