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投稿日: 2018.03.08 11:06
更新日: 2018.03.08 11:08

エリオ・カストロネベスも氷上ラリークロスに初参戦。「笑いが止まらないよ」


ラリー/WRC | エリオ・カストロネベスも氷上ラリークロスに初参戦。「笑いが止まらないよ」

 しかし、そのわずかな走行機会のうちにも、オープンホイールからプロトタイプ・カテゴリーのマシンまで、数多くの車両を乗りこなしてきた非凡なセンスが発揮され、徐々に雪上でのドライビングに適応し始めたカストロネベスだが、それでもドライビングをアジャストするのは過去最大の困難だったという。

「この2.5フィートの雪上トラックから僕の学習曲線は始まった。タイヤには本当にたくさんのスタッドが打ち込まれていて、コーナーに入るたびにグリップを得ようとすれば、必ずパワーを掛けている必要があると理解した」

「トラックの路面コンディションは多くのマシンが通過するたびに変化し、一度たりとも同じ路面μになることはない。常に挑戦だけど、それが本当に楽しいんだ。毎ラップが違うだけに、このシリーズに参戦するドライバーたちがどれほどの才能の持ち主かも十分に理解できた」

「いいニュースとしては、もしミスをしてコースオフを喫しても、スノーバンクに突撃するぐらいで、マシンを大破させる心配がないことだね(笑)」

 先週末にこの初体験を終えたチーム・ペンスキーの僚友であるジョセフ・ニューガーデンからは「寒さに気をつけろ!」とのアドバイスを得たというカストロネベスは「彼は正しかった。僕は本当にこの気候に苦しんでいる」と笑いながらも、週末の目標を「他のマシンと競争し、パックから遅れを取らないこと」と「スノーバンクの友達にならないこと(笑)」として予選ヒートへ。

 しかし残念ながら、セミファイナルに進出したニューガーデンを上回ることはできず、3度の予選ヒートを終えた段階で惜しくも敗退となってしまった。

「スライドやホイールスピンが始まったら普段はスロットルを戻すけれど、ここでは逆なんだ。それが短い期間で自分のマインドをチェンジしきれなかった最大の敗因だ。ニューガーデンと同じく僕もコースオフを喫したけど、スノーバンクはインディアナポリスの壁のように固くなかったからうれしいよ(笑)」

 そしてカストロネベスがその才能を賞賛し、情報共有にもオープンだったことに「感動した」と語ったラリーX・オン・アイス・レギュラー勢の勝負は、全4戦のシリーズ中で開幕戦に続く2勝目をマークしたGRCグローバル・ラリークロス・ドライバーのオリバー・エリクソンが、栄えあるシリーズタイトルを獲得。ランキング2位にはWorldRX世界ラリークロス参戦中の兄ケビン・エリクソンが入り、兄弟でワン・ツー・フィニッシュを達成している。

「パックでは先頭に立たないと、雨以上に視界が厳しい」と苦しんだエリオ・カストロネベスは、惜しくも予選敗退
ファイナルはオリバー・エリクソン(左)が勝利。2位にコナー・マテル、3位にジミー・ワルフリッドソンが入った
「本当は緊張していた」という19歳のオリバー(中央)が王座に。兄ケビン(左)がランク2位、ソンドレ・エブジェンが3位に入った


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