更新日: 2018.03.10 18:12
WRC:トヨタ、2台が戦列を離れるもタナクが奮闘。「クレバーな走り」とマキネンも称賛
一方、上位で孤軍奮闘するラッピはSS8、SS9でトップタイムをマーク。さらにSS10でも1位タイのタイムをマークし総合首位のマシンと11秒差、総合2番手とは3.8秒差の総合3番手でデイ2を終えた。
「全体的には良い1日だった。ヤリスWRCでグラベルラリーを戦うのは初めてだったので、学ばなくてはならない新しいことが沢山あったよ」とタナク。
午前はエンジンの温度上昇に気にかけていたが「日中のサービスでチームが素晴らしい仕事をしてくれたので、午後は思い切って攻めることができたんだ」と後半のペースアップの理由を語った。
トミ・マキネン代表はそんなタナクを称賛。「オット(・タナク)は今日、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。難しいコンデイションだったが非常にクレバーに戦い、クルマの性能をフルに引き出したと思う。5番手スタートという出走順での今日の結果を考えれば、より後方からのスタートとなるデイ3はさらなる期待が持てる」
一方、リタイアを喫した2台については「ヤリ-マティ(・ラトバラ)のクルマにトラブルが起きてしまったことは残念だ。またタフなイベントに初めて出場したエサペッカ(・ラッピ)にとっても、今日は大変な1日になった」とコメント。
「(しかし)ヤリ-マティは明日は2番手スタートとなるが、選手権ポイントの獲得は十分に可能だと思う。エサペッカについても明日はより多くの経験を積むことができるはずだ」
ラリー・メキシコの洗礼を浴びたカタチとなったラッピは「非常に困難な1日だった」と競技2日目を振り返る。
「90度の左コーナーで進入ラインを見誤り、その結果ワイドに滑ってしまいコースから外れてしまった。クルマはそれほど大きなダメージはなかったけれど、コースに戻ることができなかった。本当に不必要なミスをしてしまったと思う。明日は状況が良くなることを期待しているよ」
WRC第3戦メキシコのデイ3はステージ終盤にビッグジャンプが控えるラリー・メキシコの名物ステージ“エル・ブリンコ”を含む合計9本のSSで争われる。SSの合計距離は140.35km、1日の総走行距離は340.55kmだ。
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