AUTOSPORTweb

 一方、上位で孤軍奮闘するラッピはSS8、SS9でトップタイムをマーク。さらにSS10でも1位タイのタイムをマークし総合首位のマシンと11秒差、総合2番手とは3.8秒差の総合3番手でデイ2を終えた。
 
「全体的には良い1日だった。ヤリスWRCでグラベルラリーを戦うのは初めてだったので、学ばなくてはならない新しいことが沢山あったよ」とタナク。
 
 午前はエンジンの温度上昇に気にかけていたが「日中のサービスでチームが素晴らしい仕事をしてくれたので、午後は思い切って攻めることができたんだ」と後半のペースアップの理由を語った。
 
 トミ・マキネン代表はそんなタナクを称賛。「オット(・タナク)は今日、本当に素晴らしい仕事をしてくれた。難しいコンデイションだったが非常にクレバーに戦い、クルマの性能をフルに引き出したと思う。5番手スタートという出走順での今日の結果を考えれば、より後方からのスタートとなるデイ3はさらなる期待が持てる」

 一方、リタイアを喫した2台については「ヤリ-マティ(・ラトバラ)のクルマにトラブルが起きてしまったことは残念だ。またタフなイベントに初めて出場したエサペッカ(・ラッピ)にとっても、今日は大変な1日になった」とコメント。
 
「(しかし)ヤリ-マティは明日は2番手スタートとなるが、選手権ポイントの獲得は十分に可能だと思う。エサペッカについても明日はより多くの経験を積むことができるはずだ」
 
 ラリー・メキシコの洗礼を浴びたカタチとなったラッピは「非常に困難な1日だった」と競技2日目を振り返る。
 
「90度の左コーナーで進入ラインを見誤り、その結果ワイドに滑ってしまいコースから外れてしまった。クルマはそれほど大きなダメージはなかったけれど、コースに戻ることができなかった。本当に不必要なミスをしてしまったと思う。明日は状況が良くなることを期待しているよ」

 WRC第3戦メキシコのデイ3はステージ終盤にビッグジャンプが控えるラリー・メキシコの名物ステージ“エル・ブリンコ”を含む合計9本のSSで争われる。SSの合計距離は140.35km、1日の総走行距離は340.55kmだ。

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)
エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

本日のレースクイーン

松田蘭まつだらん
2025年 / スーパーGT
ZENTsweeties
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円